この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの昼下がり
第43章 鍵
事を終えてたばこをふかしていた△井が布団に戻ってくる。時間はまだあるから当たり前のように二回目に向けて愛撫をし合う。いよいよ繋がろうというときに、△井が突然体を起こして玄関の方へ行く。ガチャガチャと音がしてすぐに戻ってきた。
「いや、失礼しました」
そんなことを呟いてわたしの乳房をまさぐり始める。
「どうかなさったんですか?」
「いや、まあ、その、玄関の鍵を掛けたかどうか急に気になりましてね」
鍵を掛け忘れていたのだろうか。もしそうだったら、鍵もかけないでまぐわっていたことになる。階下の□田さんなら、回覧板を持って来てそのままドアを開けてしまうかもしれない。
『あら、お取込み中でしたの? ごめんなさいね、こんな昼間にまさかって思ったものですから。ご主人、今日はお休みでしたのね、すっかりお邪魔しちゃって』
□田さんの言いそうなことが頭をよぎる。
「ああ、まあ、ご安心ください。ちゃんと鍵はかけてありましたんで」
わたしの表情が不安そうに見えたのだろう、△井がそう言ってわたしの髪を撫でる。
「気になったとしても、大抵は無意識のうちにすることはしているものなんですがね」
何事にも抜かりのない△井にしても、そんなことがあるのだろうか。わたしも、玄関の鍵はおろか、ガスの元栓やら何やら急に不安になることがある。買い物に出かける途中で家に戻って、ドアノブを回して鍵がかかっていることを確かめたことも何度もある。
「まあ、万一のことがあっちゃいけませんので、念には念を入れてということで。無意識のうちに鍵はかけてはいたんですね」
「すみません。わたしがしなければいけないことなのに」
△井を自分の家に上げているのはわたしの方なのだから、わたしがきちんと鍵も閉めておくというものだろう。
「いえいえ。こちらに何度も伺っているのはボクの方なんですから」
そう言いながら、△井がもう「何度も伺っている」ところに指を伸ばしてくる。
「いずれにしても、奥さんに甘えて慢心してはいけないという神様のお告げかもしれないな」
信心深いところなど全くなさそうな△井がそんなことを言う。
「いや、失礼しました」
そんなことを呟いてわたしの乳房をまさぐり始める。
「どうかなさったんですか?」
「いや、まあ、その、玄関の鍵を掛けたかどうか急に気になりましてね」
鍵を掛け忘れていたのだろうか。もしそうだったら、鍵もかけないでまぐわっていたことになる。階下の□田さんなら、回覧板を持って来てそのままドアを開けてしまうかもしれない。
『あら、お取込み中でしたの? ごめんなさいね、こんな昼間にまさかって思ったものですから。ご主人、今日はお休みでしたのね、すっかりお邪魔しちゃって』
□田さんの言いそうなことが頭をよぎる。
「ああ、まあ、ご安心ください。ちゃんと鍵はかけてありましたんで」
わたしの表情が不安そうに見えたのだろう、△井がそう言ってわたしの髪を撫でる。
「気になったとしても、大抵は無意識のうちにすることはしているものなんですがね」
何事にも抜かりのない△井にしても、そんなことがあるのだろうか。わたしも、玄関の鍵はおろか、ガスの元栓やら何やら急に不安になることがある。買い物に出かける途中で家に戻って、ドアノブを回して鍵がかかっていることを確かめたことも何度もある。
「まあ、万一のことがあっちゃいけませんので、念には念を入れてということで。無意識のうちに鍵はかけてはいたんですね」
「すみません。わたしがしなければいけないことなのに」
△井を自分の家に上げているのはわたしの方なのだから、わたしがきちんと鍵も閉めておくというものだろう。
「いえいえ。こちらに何度も伺っているのはボクの方なんですから」
そう言いながら、△井がもう「何度も伺っている」ところに指を伸ばしてくる。
「いずれにしても、奥さんに甘えて慢心してはいけないという神様のお告げかもしれないな」
信心深いところなど全くなさそうな△井がそんなことを言う。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


