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わたしの課外授業
第13章 羞恥心
「先生、ちょっといいですか?」
ホームルームが終わって教室から廊下に出たところで、声を掛けられました。まじめなタイプのKクンです。
「何かしら?」
「誰でもそうだとは思うんですけど、性欲を持つことって自然なことですよね?」
「まあ、そうね。人間の本能だものね」
「でも、時として勉強の支障になったりするから、適切な処理も必要ってことですよね?」
「そういうことね」
「だから、ことさら”羞恥心”を感じる必要もないですよね?」
「まあ、そうね」
「でも、銭湯とかで裸になると前を隠したりしますよね? 反射的に、というか、ほとんど本能的に、というか」
「まあ、そうね」
「それって、”恥ずかしい”っていう感情があるからですよね?」
「まあ、そうよね」
「性欲処理は恥ずかしいことではないのに、裸になるのが恥ずかしいこと、ってどういうことなのかな? なんて、思っちゃって」
まじめなKクン、いつものように理詰めで何か考えているようです。こちらとしても”そうね”とか”そうよね”なんて相槌を打つだけです。
「”セックス”も恥ずかしい行為ですよね?」
「まあ、そうよね」
「でも、隠したりしませんよね? 性器とか」
「まあ、隠しているわけにもいかないものね」
「ですよね。ということは、恥ずかしい行為ではないんじゃないか、って思って。ただ、性器を結合させてるだけなんだし」
「なるほどね…。でも、男女の間では隠したりしなくても、他人からは隠れて行うものなんじゃない? そういうことって」
「でも、盛りのついたネコがしょっちゅう交尾していますよ。人間も動物なのに、なんで隠れてしてるんですか? なんで人間はわざわざ羞恥心なんていうものを持っているんですかね?」
(きわめて動物らしい人間もたまにはいるかもね…)
『ケダモノのように…』なんていうフレーズが頭に浮かんでしまいますが、Kクンは至って真剣な顔つきでいます。話がややこしくなりそうなので、余計なことは言わないでおきます。
「さあ、どうしてかしらね…。ひとつきいていい? Kクンは人前で歯磨きできる?」
「え? できますよ、普通に」
「人前で歯磨きすると興奮する?」
「興奮って、性的に、ですか?」
怪訝そうな顔をするKクン。
ホームルームが終わって教室から廊下に出たところで、声を掛けられました。まじめなタイプのKクンです。
「何かしら?」
「誰でもそうだとは思うんですけど、性欲を持つことって自然なことですよね?」
「まあ、そうね。人間の本能だものね」
「でも、時として勉強の支障になったりするから、適切な処理も必要ってことですよね?」
「そういうことね」
「だから、ことさら”羞恥心”を感じる必要もないですよね?」
「まあ、そうね」
「でも、銭湯とかで裸になると前を隠したりしますよね? 反射的に、というか、ほとんど本能的に、というか」
「まあ、そうね」
「それって、”恥ずかしい”っていう感情があるからですよね?」
「まあ、そうよね」
「性欲処理は恥ずかしいことではないのに、裸になるのが恥ずかしいこと、ってどういうことなのかな? なんて、思っちゃって」
まじめなKクン、いつものように理詰めで何か考えているようです。こちらとしても”そうね”とか”そうよね”なんて相槌を打つだけです。
「”セックス”も恥ずかしい行為ですよね?」
「まあ、そうよね」
「でも、隠したりしませんよね? 性器とか」
「まあ、隠しているわけにもいかないものね」
「ですよね。ということは、恥ずかしい行為ではないんじゃないか、って思って。ただ、性器を結合させてるだけなんだし」
「なるほどね…。でも、男女の間では隠したりしなくても、他人からは隠れて行うものなんじゃない? そういうことって」
「でも、盛りのついたネコがしょっちゅう交尾していますよ。人間も動物なのに、なんで隠れてしてるんですか? なんで人間はわざわざ羞恥心なんていうものを持っているんですかね?」
(きわめて動物らしい人間もたまにはいるかもね…)
『ケダモノのように…』なんていうフレーズが頭に浮かんでしまいますが、Kクンは至って真剣な顔つきでいます。話がややこしくなりそうなので、余計なことは言わないでおきます。
「さあ、どうしてかしらね…。ひとつきいていい? Kクンは人前で歯磨きできる?」
「え? できますよ、普通に」
「人前で歯磨きすると興奮する?」
「興奮って、性的に、ですか?」
怪訝そうな顔をするKクン。

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