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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第34章 翔太とのデート
「雨の奈良もいいわね」

と、答えた実雅子。

「行ったことあるよね?」

と、聞く佐川。

「ないわ。小さい頃に親に連れられて行ったとは聞いただけで、記憶にないし、奈良の大仏殿の近くの池の前で撮った写真は見たことがあるけど・・・」

と、話す実雅子。

「小学校2年生のときに、遠足で行ったよ?覚えていない?」

と、聞く佐川。

「そうだったかしら?覚えていないわ。というより、翔太くんって、三年生まで不登校だったんじゃなかったの?」

と、聞き返す実雅子。

「そうだよ。奈良に行った秋の遠足が復帰のきっかけだったかな。覚えていない?一緒に弁当を食べる友達がいなかった俺を先生が、『ここで食べなさい』って座らせた場所が、実雅子のグループのところだった。男子四人と、実雅子のグループ」

と、話す佐川・・・。なんとなく、記憶をたどれた実雅子。

    そういえば・・・。
    そう、鹿・・・。
    大仏・・・。
    山の前で、お弁当を
    そう、男子が
    仲の良かった女子と
    座ろうとしていたら、
    わたしの周りを
    取り囲んで、女子を
    追い出して・・・。
    そこに、先生が・・・。
    翔太くんを連れてきた。
    たぶん、男子グループだと
    思って・・・。

不貞腐れて、座っていた佐川を思い出した実雅子。そこにいた男子四人も、突然の闖入者に驚いた様子だった。ただでさえ、不穏な空気だったのに・・・。さらに、重苦しい空気まで・・・そんな感じだった。

    ファーストコンタクトから
    最悪だった

と、当時を思い出した佐川。

    「お名前は?」
    と、先生に言われて座った
    俺に聞いたのは、実雅子だった。
    驚いたが、逆らい難く、
    『佐川翔太』
    と、精々、ぶっきらぼうに
    俺は答えた。
    実雅子は、たしか、
    「さがわしょうたくんね」
    と、だけ言ったはずだった。
    そう、それと同時に他の男子が
    俺を睨んできた。
    続けて、「転校生?」
    と、たしか、実雅子は、聞いた。

佐川も思い出してきた。さすがに小学2年生の時の記憶はスラスラと戻ってくるわけではなかった。
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