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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第31章 初恋
     そう、多分、
     同じコースということが
     一年間の努力が否定された
     そんな気分だったのかも。

睨まれて、実雅子は、思わず、

「ごめんね」

と、謝った。翔太は、

「なんで、謝るねん!」

と、また、怒り出した。多分、翔太はやり場のない怒りを抑えかねていたのかもしれない。

「クソ!おもろない!」

と、怒鳴りながら教室を出て行った翔太の声を今でも覚えていた。翔太と同じ塾に通うことになって、同じコースには入れて、嬉しかった喜びは、あっという間に後悔と自責の念に取って代わっていた。それから、しばらく塾に行くと、翔太に睨まれる日々が続いた。それは、学校でも同じだった。それでも、仲直りしたくて、小学四年生の2月。バレンタインにチョコレートを渡した。顔を真っ赤にして、

「もらってやるよ」

と、言って受け取った翔太。でも、態度はあまり変わらなかった。でも、それが変わったのは、小学五年生の夏期講習。

「おい、妹尾」

と、声を掛けてきた翔太。恐る恐る振り返った実雅子に、

「何か知らんけど、オカンが、妹尾さんとは同じ小学校で、同じ塾で同じコースだから、仲良くしろってうるさいから」

と、言って、声を掛けてきた。それから、睨まれることはなくなった。そして、夏期講習の仕上げのテストがあった。

そう、あのテスト。成績が同じくらいだった。翔太が近づいてきたとき、また、怒鳴られる・・・って怯えた私に、『やるな!』と、笑ってくれた。

それから話すようになった。塾のテストのこと、学校のこと、受験する学校のこと。そして、六年生の夏期講習で、

「俺は、絶対〇中学だから、お前は、〇〇女学院中学を受けろよ!」

と、言い出したのは翔太だった。〇中学校は私服だった。〇〇女学院中学も私服。どちらも制服がなかった。制服がカッコいい、可愛いのが自慢の中学が多い中で異質だった二校。

「制服のある学校だったら、デートできないから」

と、言い出した翔太。

「デート?」

と、実雅子が聞くと、

「そうさ。中学に入ったら、俺の彼女になってくれよ」

と、翔太が真顔で答えた。それが翔太の告白だった。
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