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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第29章 夫婦円満には不倫
話についていけていないのか、慎二が、

「寝取られて、感謝ですか?」

と、篠崎の話の骨子すら掴めていない様子で話すと、

「そうです。あなたは、まだ、若いからわからないかもしれない。だが、多分、義隆氏は、寝取られて初めて気づくと思います。妻の重要性を。一度、壊れたものを修復することで、愛を確認するということも、重要なのです」

と、篠崎が慎二を見て話した。

「仰りたいことはわかります。不満が漂う停滞を払い除けるには、破壊が必要だということですね。古田織部の作品のように」

と、いぶし銀の言葉を発したのは重村定勝。

「そうです。完成されたように見えても、安定の陰に危険が潜むのです。その見せかけの安定をコントロール可能な範囲で破壊することで、本当の安定を得るのです」

と、篠崎が語った。頷く重村定勝。反町茂。

「可能な範囲で?」

と、確認する壮輔。

「そうです。可能な範囲です。しかし、それがどれくらいが妥当なのか、それは、奥様次第です」

と、篠崎が話した。

「実雅子さん次第?」

と、壮輔が聞いた。

「そうです。奥様はまだまだ若い。しかも、女性は、あの年齢暗いから、あと10年は、性的欲求が高まる時期です。それに比して、男性は、というか義隆氏くらいの年齢は既に減退期で、さらに減退が続くのが普通です。それに、奥様の性欲や性癖によっても、その範囲は変わるでしょう」

と、篠崎が話した。そのとき、篠崎のスマートフォンに着信があった。

「お、先ほど話しました佐川からです」

と、断って通話した篠崎。

「そうか。着いたか。そこから坂を登ってくれば、俺が待っている」

と、話した篠崎。

「佐川が駅からこちらに向かってきますので、少しお待ちください」

と、言ってサランの家から出た。少しして、篠崎が男を連れて入って来た。

「これが、佐川です」

と、紹介された男。背は高くはない。厳つくもない。背はどちらかと言えば低い。華奢な体つき。神経質そうな雰囲気。ここにいる男たちとは明らかに違う。
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