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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第29章 夫婦円満には不倫
「しかし、根本的な話で申し訳ないが、義隆氏と妻との間に性生活が復活したとして、あなた方にメリットがあるのですか?」

それは清水志温だった。たしかに、その通りだった。要らぬお節介かもしれないし、必要性もないことだった。

「事業を成功させるには、夫婦円満が非常に重要だと考えているからです。これから、義隆氏は歯科医院を開設し、新たな一歩を踏み出すわけです。そして、その事業を成功に導いた時点こそが、○○ハウスの事業引き渡しとなるのです。建物を建てて終わりではないのです。その建物で事業が順調に軌道に乗るまでが、我々の仕事ですから」

と、胸を張る篠崎。

「なるほど」

と、大きく頷いたのは不動産売買仲介を主にしている重村ホームの代表取締役社長でもある重村定勝。そして、

「そこまでするのですね」

と、感心しているのは、プランニング会社を経営する反町茂。

「しかし、その前に躓いた」

と、壮輔が話すと、

「そうなります。まさか、手練手管に長けた我が社の誇るレディースチームが拒絶されるとは思いもしませんでした」

と、頭を掻いた篠崎。

「なぜ、拒絶されたのでしょう?」

と、斎田慎太郎が口を開いた。

「わかりません。ただ、言えることは、過去に前例がないほど、義隆氏の妻が魅力的だったからかもしれません。今までは、だいたい、年齢的にももっと高齢が多かったのです。当然、夫婦の営みも途絶えて久しいとか、奥様の方が閉経されていて、そういう関心が薄れていた場合もありました。いろいろなケースは経験してきましたが、だいたいは、どちらかの背信行為、罪悪感がきっかけで途絶えていたセックスライフが再開されるのです。しかも、今回は、奥様は望んでおられるということでしたので、義隆氏が浮気さえすれば、その罪悪感から義隆氏が妻の要望に応えるだろうと、それで夫婦円満になると計算したのです」

と、天井を睨んだ篠崎。

「しかし、計算通りにはいかなかった」

と、斎田慎太郎が話した。

「そうですね。セックスレスでも、義隆氏は妻への義理を優先された。抱かないが愛しているということだったのかもしれません。しかし、それは、長続きしないのです。まして、今回のように奥様が不満に思われていると、それがどこかで爆発し、事業まで上手くいかなくなるのですよ」

と、悟ったように篠崎が話した。
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