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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第29章 夫婦円満には不倫
「そうそう、その話をしに参ったのでした」

と、場の空気に馴染めない篠崎は、話し始めた。

「内容としては、私の部下で、村上義隆氏の担当をしていた福永という者がいるのですが、その者からの情報でして。村上義隆氏と奥様は不妊症だということで」

と、話し始めた。それは、すでに壮輔が、実雅子の家の近くの既オーナーの新藤壮太の妻、咲和から聞いている話。脱力感が広がる室内。それを無視して話す篠崎。

「その福永という者も不妊夫婦でして、相当、突っ込んだ話も聞いているようでして、口外してもいいのかどうかという内容ですが、先ほども申し上げた通り、私としては、義隆氏の理不尽な対応に怒りもありますので、ここで、暴露させていただきました。ついでと言ってはなんですが、その話には続きがありまして、福永が申すには、『義隆氏は夜の営みを必要とされていない』とのことで、私が考えるに、年齢もあると思いますから、致し方無いと思います。しかし、福永が申すには『奥様は必要とされている』とのことで、私が考えるに、年齢もあると思います。年齢差のある夫婦ですから」

非情に冗長な話し方で、男性陣もサランも頭が悪い男だと思いながら、篠崎の話を聞いていた。

「酒の上での話だったそうですが、若い福永が、『不妊だから子供はできないですが、避妊する必要もないので、毎晩、中出ししてハッスルしています』というようなことを言ったらしく、それに対して、福永が申すには『義隆氏は、奥様の夜の営みの要望を尤もなことだと思うが、俺は歳だから無理だよ。誰か俺に代わって妻を満足させてくれればいいのだが』と話されたそうです」

と、篠崎が話し終わるより先に、色めき立つ男性陣。

「だ、『誰か俺に代わって』だって」

と、言ったのは慎二。

「そうです。義隆氏の発言は、代理夫というか、ま、俗な言い方をすると『寝取ってくれ』ということだと思うのです」

と、話し終えた篠崎。興奮を抑えるように、

「なるほど。篠崎さんは、村上氏の奥様をご存知なのですか?」

と、落ち着いた口調で反町茂が聞いた。

「はい。存じております。今どき珍しい清楚で控えめな方です」

と、答えた篠崎。その表情に、聞かれて思い出しただけで興奮しているように感じた男性陣。この男もまた、実雅子の虜だと頷いた男性陣。
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