この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人
 真璃沙が不平を漏らすと、

「何……、言ってるの。……んぷっ、あなた、キスはどうせ、……ヘタクソでしょう? どば……んんっ、土橋さんが、ご迷惑、よ……」
「そりゃ、インランオバサンに比べたら下手かもしんないけど。いーじゃん、教える楽しみがあるし」
「しゃ……、社会人……でしょ。若いからって……、何でも、教えてもらえると思ってたら、大間違い。自己、研鑽……、ってわかる?」

 インランオバサン呼ばわりを叱責せず、それでも会話を続ける気なら、濃厚すぎるキスは一度中断してほしかった。

 保彦が土橋に引き剥がさせようとすると、やおら玄関先が騒がしくなった。

 切羽詰まった形相でどたどたと入ってきた汐里は、大事なはずのブランドバッグを乱暴に投げ、残業の件で涼子にブチ切れることなく、一目散にトイレへと向かった。だが、ドアの前にはゴミ山が堆積していて、土橋の体なら跨げるが、ウエストラインと脚線を見せつけるペンシルスカートを履いているためにできず、脚で脇に除けようとするも力が無いので侭ならない。

「ああっ、もう! ババアッ、バカギャルッ、先に来てんなら掃除くらいしとけよっ!」

 荒れ狂う汐里へ、

「大?」

 と真璃沙が呑気に尋ねた。

「小っ! ……たくっ、なんでよっ、駅のあんな並んでて……ブスどもは譲れってのっ! おらバカギャルッ、しょーもないこと訊いてないで手伝えっ!」
「えー、どーしよーかなー。バカとか言われたら、ムカついて手伝えん」
「あら、小なんだったらモデル志望の肉便器がここにいるじゃない」

 やはり、インランオバサンを聞き逃してはいなかった涼子が真璃沙を顎で指すと、

「えー、汐里さんのなんかムリ」
「なんかって、なんだ……よ……あ……まず……、ちょ……マジで、漏れそ……、あん、やぁっ、漏れちゃうぅ……」

 微震した汐里は両手で下腹を抑え、好スタイルを内またにして半端な前屈みになると、会社や彼氏の前で駆使しているのであろう可愛らしい声色になった。

「汐里」

 保彦が土橋に汐里を呼ばせても、

「あ、あのっ……、はい、必ず行きます。でも汐里、今、かなり取り込み中なので……、すぐは、ちょっと……」

 とてつもなく男好きさせん表情で細かく首を振る。

「いいから来い。お前を助けてやるって言ってるんだ」
「え、あ……は、はい……」
/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ