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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第49章 美月と奏音
「こっちの子も私の親友の奏音。」

もう1人の少女を紹介してくれた。

「角山奏音です。先ほどは変質者呼ばわりしてしまい失礼いたしました。梨果さんとは一年生の頃から仲良くさせてもらっています。」

「あ、ああ、よろしくお願いします。」

セミロングの髪が色気のある相当な美人さんだった。この子は逆に中学生にしてはグラマーで大人っぽい。気品漂う佇まいは良いお家の育ちだろう。

「では友也くんと梨果ちゃんは従兄妹(いとこ)なんですね。」

「え?あ、……ああ。」

恐らく梨果は彼女たちに私のことを便宜上“叔父”と紹介したのだろう。その設定に乗っかることにする。

「梨果をよろしくお願いします。」

奏音と美月に頭を下げられた。

「君たちは例の事件のことを?」

「はい。大まかには……」

「そっか……」

「奏音、美月。おじさんには良くしてもらってるから安心して。」

「うん、お部屋も見せてもらったし不自由なく暮らしてるみたいで安心した。」

「ピアノもあったしね。」

「れ、練習しなきゃね。」

「あ、そうだ。私はこのあとヴァイオリンのレッスンがあるので先に失礼しますね。」

奏音は一足先に帰るようだ。

「友也くん、奏音を送って行って。」

「わ、わかった。」

梨果に言われ奏音の後を追いかける友也。2人は玄関から出て行った。
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