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わたしの放課後
第17章 良妻賢母
そのように捉えようとすれば、そうなのだろうけど。今日も今頃、あのときの人を家に迎え入れているはず…。
「そして、おかあさんは、そのことを恵子ちゃんに隠してもいない。恵子ちゃんを一人の女性として信頼してね」
そう考えたところで、じゃあ、わたしはどうなの? と思ってしまった。わたしだって、欲求を無理に押し殺そうとはしていない。むしろ、おじさんに甘えては欲求を満たしている。
「母が秘密を隠さないのは、わたしを信頼しているからなのかな…。『共犯者』として見ているから、って言うのならまだわかりますけど…」
「恵子ちゃんはおじさんとのことをおかあさんに話したの?」
わたしはおじさんとの秘密を誰にも話したことはない。だから母はわたしを『共犯者』とは見てはいないだろう。
「いえ、話したことはないです…」
「話さない方がいいかもしれないね」
「そうですよね」
「うん。『秘すれば花』」
おじさんは自分の保身のためにそういうことを言う人じゃない。
「思いやり、ってことですか?」
「そうかもしれないね」
確かに、わたしがおじさんとのことを話したら母は驚くだろう。だって、娘の相手が自分の夫よりも、そして、自分の相手よりもずっと年上なのだから。そんな告白をしたら、母は娘の不行跡は自分のせいだと気に病むかもしれない。母にしても自分のことは父や、たぶん姉にも黙っているのだから。
「黙っているのも『嗜み』かもしれませんね」
「さすが恵子ちゃん。やっぱり恵子ちゃんは賢いね」
おじさんがわたしの頭を撫でてくれる。
「家に帰るにはまだちょっと早いのですけど…」
わたしはまたおじさんに甘える。おじさんが優しく微笑んだ。
「おかあさん思いだね、恵子ちゃんは。それに恵子ちゃんは勉強熱心。いいお嫁さんになれる…」
やっぱり花嫁修業をつけてくれているみたい。おじさんは、わたしがおじさんの奥さんに似ているって思っている…と勝手に思っている。そして奥さんはおじさんにとって本当に『いいお嫁さん』だったのだろう。おじさんはそのことをわたしに話したことはないけど。
「してくれるかな…」
「はい…」
いつものようにちょっと照れているおじさん。おじさんがわたしに甘えてくれるのがうれしい。夫婦って、もしかしてこんな感じなのかな。
「そして、おかあさんは、そのことを恵子ちゃんに隠してもいない。恵子ちゃんを一人の女性として信頼してね」
そう考えたところで、じゃあ、わたしはどうなの? と思ってしまった。わたしだって、欲求を無理に押し殺そうとはしていない。むしろ、おじさんに甘えては欲求を満たしている。
「母が秘密を隠さないのは、わたしを信頼しているからなのかな…。『共犯者』として見ているから、って言うのならまだわかりますけど…」
「恵子ちゃんはおじさんとのことをおかあさんに話したの?」
わたしはおじさんとの秘密を誰にも話したことはない。だから母はわたしを『共犯者』とは見てはいないだろう。
「いえ、話したことはないです…」
「話さない方がいいかもしれないね」
「そうですよね」
「うん。『秘すれば花』」
おじさんは自分の保身のためにそういうことを言う人じゃない。
「思いやり、ってことですか?」
「そうかもしれないね」
確かに、わたしがおじさんとのことを話したら母は驚くだろう。だって、娘の相手が自分の夫よりも、そして、自分の相手よりもずっと年上なのだから。そんな告白をしたら、母は娘の不行跡は自分のせいだと気に病むかもしれない。母にしても自分のことは父や、たぶん姉にも黙っているのだから。
「黙っているのも『嗜み』かもしれませんね」
「さすが恵子ちゃん。やっぱり恵子ちゃんは賢いね」
おじさんがわたしの頭を撫でてくれる。
「家に帰るにはまだちょっと早いのですけど…」
わたしはまたおじさんに甘える。おじさんが優しく微笑んだ。
「おかあさん思いだね、恵子ちゃんは。それに恵子ちゃんは勉強熱心。いいお嫁さんになれる…」
やっぱり花嫁修業をつけてくれているみたい。おじさんは、わたしがおじさんの奥さんに似ているって思っている…と勝手に思っている。そして奥さんはおじさんにとって本当に『いいお嫁さん』だったのだろう。おじさんはそのことをわたしに話したことはないけど。
「してくれるかな…」
「はい…」
いつものようにちょっと照れているおじさん。おじさんがわたしに甘えてくれるのがうれしい。夫婦って、もしかしてこんな感じなのかな。

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