この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの日常
第7章 以心伝心

いつもの朝、娘の朝ごはんを食卓に並べる。
「ごはん、できたわよ」
「はーい」
二階で気だるそうな返事をした娘が階段を下りてくる。
「芳美、おはよう」
日課の朝の散歩を終えて食卓で新聞を読んでいる義父が声を掛ける。
「おはよう。今日はお天気どう?」
「なんだ、外の様子も見ていないのかい。今日はいい天気だぞ」
「じゃあ、体育の授業もあるのね。あーあ…」
娘がため息をつく。
「体育着、洗ってそこに置いてあるわよ」
「めんどくさいなぁ…」
娘は渋々、袋に体育着を詰めている。
「あー、めんどくさい…」
夫がいたら叱責しそうな態度ではあるが娘は生理なのだ。義父はそのこともわかっているから特に何も言わずに新聞を読んでいる。
「おかあさん、ごはん、あと半分ちょうだい」
娘が茶碗を差し出す。食欲はあるようだ。
「じゃ、行ってきまーす」
娘が椅子を立つ。わたしはさりげなく椅子や娘の腰回りに目を配る。問題はなさそうだ…。
娘が出かけていくと、家には義父と二人になる。わたしも朝ごはんを食べる。
「男にはわからんことだが、いろいろ大変だね」
「こればかりは仕方ありません。なければないで心配ですし」
そして、かくいうわたしも今朝から始まってしまっていた。
「そうだね。…さて、部屋に来るかい?」
「すみません、お義父さん。わたしも…」
「おお、そうなのかい。わかった、わかった」
『わかった、わかった』の続きを敢えて書けば『では、今日から二日三日はまぐわうのはよしておこう』ということになる。
正直に言えば構わずにまぐわったこともあったけれど、寝具は汚れるし、義父も『強い』とは言えそこまでして…という人でもない。
「ごはん、できたわよ」
「はーい」
二階で気だるそうな返事をした娘が階段を下りてくる。
「芳美、おはよう」
日課の朝の散歩を終えて食卓で新聞を読んでいる義父が声を掛ける。
「おはよう。今日はお天気どう?」
「なんだ、外の様子も見ていないのかい。今日はいい天気だぞ」
「じゃあ、体育の授業もあるのね。あーあ…」
娘がため息をつく。
「体育着、洗ってそこに置いてあるわよ」
「めんどくさいなぁ…」
娘は渋々、袋に体育着を詰めている。
「あー、めんどくさい…」
夫がいたら叱責しそうな態度ではあるが娘は生理なのだ。義父はそのこともわかっているから特に何も言わずに新聞を読んでいる。
「おかあさん、ごはん、あと半分ちょうだい」
娘が茶碗を差し出す。食欲はあるようだ。
「じゃ、行ってきまーす」
娘が椅子を立つ。わたしはさりげなく椅子や娘の腰回りに目を配る。問題はなさそうだ…。
娘が出かけていくと、家には義父と二人になる。わたしも朝ごはんを食べる。
「男にはわからんことだが、いろいろ大変だね」
「こればかりは仕方ありません。なければないで心配ですし」
そして、かくいうわたしも今朝から始まってしまっていた。
「そうだね。…さて、部屋に来るかい?」
「すみません、お義父さん。わたしも…」
「おお、そうなのかい。わかった、わかった」
『わかった、わかった』の続きを敢えて書けば『では、今日から二日三日はまぐわうのはよしておこう』ということになる。
正直に言えば構わずにまぐわったこともあったけれど、寝具は汚れるし、義父も『強い』とは言えそこまでして…という人でもない。

