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女旅芸人衆の淫ら旅
第2章 助平な和尚
「さあさ、本日は初日で一座の皆さんもお疲れになったでしょ
ささやかながら夕餉(ゆうげ=夕飯)をご用意しましたので、たんと召し上がってくださいな」
和尚が手をパンパンと叩くと、
見習いの小僧たちが膳を持って本堂の広間に次々と夕餉を並べて行く。
「寺院ゆえに精進料理ばかりで精もつかないかと思いますが、
特別に供養として頂いたお酒も振る舞いますし、賑やかにやってくださいな」
良案は酒に目がないので、並べられた樽を見て思わず舌なめずりをした。
「和尚さま、心遣いありがとうございます
しかしながら当座のおなごたちは裳着(もぎ=成人式)前でございますゆえ、お酒はご勘弁くださいな」
「おお、そりゃあ、気が利かなかったねえ」
いや、私はとっくに元服(元服=男子の成人式)をすませておりますから一献いただきとうございます
下げられていく酒の樽を見ながら
良案はそのように申し出ようとしたが、
一座の座長であるお絹に睨み付けられて発しようとする言葉をぐっと呑み込んだ。
「あたしたちだけが酒を呑み、酔いつぶれたら若い娘たちにしめしがつかないだろ」
まあ、そう言われてみればそうだが…
では、この一座と共にしている限り酒は一滴も呑めないというわけか…

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