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心の中のガラスは砕けて散った
第10章 奈緒
ソファーに座り、社長に抱きしめられ
顔を重ねる姿が浮かんで来る

見た事の無い、社長の家の寝室
裸の二人の抱き合う姿が浮かぶ
大きく開いた足の間 奈緒の膣に
大きな肉竿を淹れられ 抽送を繰り返し 
社長の腰が、強く押し込まれる度
喘ぎを上げ続ける奈緒の姿を
想像した時、股間に血が巡った

「 帰りましょうか!! 」

同僚の声に、奈緒と社長の事を
考えていた悠希が、現実に引き戻され
8時を過ぎた居酒屋、ほぼ満席のテーブルに
座るサラリーマン達の声が 耳に入って来た

「 うっ うん、帰ろうか 」

また腕時計に、視線を送り、立ち上がった
ホテルのコンパクトな、シングルルーム
壁付けテーブルの上の灯りを付け、
スーツを脱ぎ ベッドに腰かけ、
腕時計を眺める 午後の9時を針が教え、
悠希は携帯を手に持ち 躊躇した

・・・自宅? 奈緒の携帯?・・・

何方に掛けようか? 時間的に

今頃は・・・社長と・・・

裸で絡み合う姿が 思い浮かぶ
悠希の声を聞いた 奈緒はどうする?
携帯のアドレスを指先で動かし
悠希は 意を決して自宅の番号を押した

少しの信号音の後、呼び出し音が携帯から
聞こえて来る、コールの音を無意識に数え
15回目のコール音の後、通話ボタンを切り
溜息を吐き出し 腕時計に視線を送った

9時半、時刻を眺め悠希は己の心の中と会話する 
シャワーして、それから奈緒の携帯に 出なかったら
お休みのメッセージだけ入れよう、そう決め悠希は
立ち上がった、
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