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心の中のガラスは砕けて散った
第10章 奈緒

悠希の手が触れ、奈緒の股間が ” ジュン ”
音がする様に痺れて来る、昨日から何故か
体に熱を持ったように、重く感じ、何かが
肌に触れる度、敏感に成った肌は皮膚は
鋭い音を、刃物にして、心を体を襲って来ていた

・・・ 体調、悪いのかな ? ・・・

**

金曜日

何時もと同じ通勤電車 悠希はそのまま隣の県迄
腕を組んで乗り込む奈緒は、途中のターミナルで
乗り換えて、二駅 悠希が奈緒の顔を覗き込む

「 今夜・・・・ 」

嫉妬の心と、湧き上がる黒い欲望 
奈緒の裸に乗る 大きな背中に
斜めの傷を見せる裸の男

・・・自分が、差し出した!?・・・

・・・ 奈緒の為????・・・・

・・・違う!・・違う!!・・見たいんだ!!!・・・

・・・自分の知らない、妻の奈緒の姿を・・・・

見上げて来る優しい眼差し、悠希は笑顔で返し
二人が別れるターミナル駅に電車は走り込んだ

「 行って来るね 」

手を振り降りていく奈緒の後姿、
今夜で変わってしまう
悠希の目に 涙が浮かんでいた

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