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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
肩を叩かれ 物憂げに目を開き 覗き込む
遥の瞳を見て、慌ててシーツを引き上げた

「 シャワーを どうぞ 」

頷き 気怠い体を起こし回りを見回して
身に纏う物を探す視線に

「 そのまま どうぞ 社長
  お仕事に行かれましたから 」

白いガウンを羽織った遥 
昨日と同じように 感情の無い言葉を
投げかけて来た 綾乃は頷き 遥の
目の前に全裸を晒し 浴室へ向かった

シャワーの強い水流を浴び、
ソープを体に、股間から社長の印が
流れ落ちてくる 腰を落として、
股間に強い水流を浴びせ
洗い流している時 髪を纏めた遥が
浴室に入って来た

スリムな体 Cカップの胸と括れたお腹が
程よいプロポーションを見せ 少し張りの有る
お尻はツンと上を向き 無毛の股間に
紅い蝶の刺青が

綾乃はシャワーを止め 浴槽に体を沈め
体を流す遥を眺めていた 遥が浴槽に
体を沈め、切れ長の目が綾乃を見つめる
綾乃は気に成って居た事を躊躇した後
口を開いた

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