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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
集会場の入口の桜の木も 緑濃く生い茂り
枝葉を建物に覆い被さるように繁茂し
康二は入り口の扉を開いた

入り口に立っていた二人の主婦が 
入って来た康二を見て、会話を中断させ
気まずそうな顔で、集会場の中へ入って行く
康二も後を付き、何時もの席へと向かった

右側に座った4人の主婦達の、視線に違和感を感じる
主婦達が隣通しで耳打ちし、軽蔑するような眼差しを
康二に送って来ていた、 7時 皆が集まり康二は
主婦達の視線を振り払うように、挨拶を始めた

「 7時に成りましたので、始めさせて頂きます 」

集会場に冷ややかな空気が流れ、康二は8月14,15日の
夏祭りに付いて話を始めた  康二の言葉が会場を上滑りし
見かねた山鹿が口を開こうとした時 松村が手を上げた

「 3日の日曜 神社の参道の草取りを
  皆さんでお願いしたいのですが 」

役員たちが、松村の急な提案に 騒めいた
松村は立ち上がると ソフトボールサイズの
ガラスのボールを持ち上げ

「 日曜にこれが300個、納品されます 
  一緒に蝋燭が500 このガラスボールに
  蝋燭を入れて お盆の13日と15日
  参道に灯そうかと考えているので 」 

「 前に言ってた 夏祭りのイベント? 」
山鹿が口を開く 松村は頷いて

「 ガラスボールを 石段に50個
  鳥居から石段迄 1メートルおきに
  200個並べて点灯しようかと 」

「 迎え火と送り火か? 」
山鹿が松村を見る
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