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心の中のガラスは砕けて散った
第8章 綾乃と綾
夕飯の用意を終え、遊びに出かけた子供が間もなく帰って来る、
綾乃は暗い気持ちを抱えたまま、時計の針を眺め
2週間前まで、暖かかった家の中は、
冷たい空気を綾乃の心に吹き付ける

寒い駅の改札を抜け、寒風の中を一人歩いて
誰も居ない部屋へ、帰るように

二人の子供は元気に話しかけて来るが、
最近は綾乃の顔色を窺い 言葉が少なく成って来ていた、
康二と言葉を交さない 時折康二は 綾乃の顔を
窺い口を開きかけ、そして閉じる、

子供と康二が入浴した後、
綾乃は一人入浴を終わらせ、客間の布団で横に成り、
天井の板の模様を眠るまで、見つめていた、

***

9日夜 

和彦は康二と早紀が歩いた同じ道を歩いて
自宅へ戻った、早紀が明るい声で

「 おかえりなさい、遅かったのね 」
和彦のスーツを受け取り笑顔で、顔を見て来る

「 成田の家に、行って来た 」
早紀の顔色が変わり 持っていたスーツを
強く握り締め、俯いた

「 俺の部屋に、客用の布団出しといて 」
和彦は言い捨てると、そのままベランダに出て
煙草に火を付け、エアコンの室外機に腰かけ
時折部屋の中を覗き込み、早紀が布団を運んだのを
見て、自分の部屋に入り、ドアを音を立てて締めた
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