この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
心の中のガラスは砕けて散った
第7章 7月
綾乃は困惑して 前に座る
見知らぬ男の顔を見ていた

夫に庭の挿し木を 直してもらう様頼んで
庭に出て行った夫が 見知らぬ男と入って来て
突然テーブルに座って

「 何時から? 」

夫を睨み据えて 聞いている

・・・何?・・どうしたの?・・・誰?・・・
・・・何時から?って・・・ 何? ・・・・

「 3か月前から 」

夫が頭を下げて 小さな声で
言うのが聞こえる

・・・3か月前? 5月? ・・・・

「 何回会ったんだ? 何回した? 」

見知らぬ人が 夫を責めたてる

・・・何回会った?・・・何回した?・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・う・わ・き・・?

「 5回か6回・・・・・・ 」

暫く黙っていた夫が 膝に乗せた指を
折って答えている

・・・・・・・・・・裏切られた・・・・・・・・・・

頭の中に 幾つものシーンが浮かんで来る

ウェディングドレスを着て 指輪をはめて貰う姿
壮馬がお腹に入った事を 夫に伝えた時の嬉しそうな顔
悠馬を出産した時の苦しみ・・・・・・・

付き合い始めた時 夕日を見ている時の初めてのキス
初めて体を許した日 膣の中へ入った初めての異物
ラブホテルのシーツに付いていた 小さな赤い花・・・

壮馬を悠馬を抱いている絵が破れ 散って行く
夕日を見ている時に 寄って来た康二の顔が崩れ
心の中のガラスに描かれた ウェディングドレスの私
ガラスにヒビが 縦に二人を割いた
/324ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ