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心の中のガラスは砕けて散った
第6章 6月
意識を飛ばした早紀の体から そっと体を外して
ベッドから降りて、冷蔵庫の中のビールを取り出し
早紀の横に腰かけ、プルトップを引く、炭酸の抜ける
小さな音がラブホテルの部屋に流れ、時間を確認して
小柄な早紀の全裸を見下ろし、ビールを喉に流し込む
全裸のまま手を投げ出し、Cカップの形の良い胸が
静かに上下し軽く開いた足の間、膣を覆う濃い陰毛の間から
康二の物が流れベッドの上に丸い染みが広がっていた
早紀の体に毛布を被せ 康二も横になり
目を静かに閉じ 明かりを落としたラブホテルの
摺りガラスから零れる明かりが 目を閉じた早紀の
顏を浮かばせる

康二は枕元の時計を見上げ 3時半 少しの微睡は
思いの他時間が過ぎていた、隣で寝息を立てる早紀の
頭の下に手を入れ、早紀の目が痙攣を繰り返し
大きな瞳が開いて、康二を見て微笑んだ

「 シャワーしておいで 」
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