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心の中のガラスは砕けて散った
第6章 6月
左手に5階建ての早紀の住むマンションを通り過ぎ
脇道へと入って行く、両側に家屋が並び
奥まった処に康二の家が 4人家族には
少し広すぎる家、小さな庭も有り 
綾乃が野菜を植えている

「 只今 」
リビングの扉が開き、綾乃が笑顔で迎え

「 お疲れ様 」
康二の脱ぐジャケットを受け取り 顔を顰め

「 煙草臭ーーー 」
手を伸ばしてジャケットを離した

「 横で山鹿さん ひっきりなしに吸うから 」
康二は 浴室の扉を開け乍ら答え 洗面所で服を脱いでいく
スラックスを脱ぎ、トランクスを下げた時 股間から
早紀の微かな愛液の匂いが漂う トランクスの
股間に愛液が色を変え 白く付着している
洗濯機の底に押し込む様にトランクスを入れ
肌着をその上に乗せて浴室へ入って行った
シャワーの温度を上げ体に掛けていく、体を伝う温水が
股間からの匂いを立ち昇らせ、ソープを手に
股間を洗い体を流して、浴槽に体を沈め
集会場での早紀との交わりを思い出していた 
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