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心の中のガラスは砕けて散った
第5章 5月

何時もの様に 寝室で子機を抱え康二は
早紀と会話を交わしていた 康二が口籠り
少しの沈黙が 双方の電話機に無言の時を
康二は意を決し 語りかけた
「 早紀さん お昼時間取れるかな? 」
早紀が電話の向こうで、息を止めるのを感じる
受話器を持つ康二の手の平に汗が滲んで来た
「 今週は シフトを出したから・・・・ 」
康二は受話器を耳に押し当てた
「 来週火曜の午後なら 大丈夫ですけど 」
康二は受話器を持ち換え 手の汗をスラックスで拭い
「 1時に駐車場で 待ってます 」
小躍りして康二は通話を終わらせ 大学ノートに
27日1時とメモを書きこんだ、寝室の扉が開き
綾乃が顔を覗かせ
「 お風呂は? 」
輝く様な笑顔を見せ 康二を見て来る
「 後2件電話掛けたら 終わるから 」
康二はノートの中から 電話番号を拾い出して
プッシュボタンを押した
「 もしもし 町内会会長の成田です・・・・ 」
早紀と会話を交わしていた 康二が口籠り
少しの沈黙が 双方の電話機に無言の時を
康二は意を決し 語りかけた
「 早紀さん お昼時間取れるかな? 」
早紀が電話の向こうで、息を止めるのを感じる
受話器を持つ康二の手の平に汗が滲んで来た
「 今週は シフトを出したから・・・・ 」
康二は受話器を耳に押し当てた
「 来週火曜の午後なら 大丈夫ですけど 」
康二は受話器を持ち換え 手の汗をスラックスで拭い
「 1時に駐車場で 待ってます 」
小躍りして康二は通話を終わらせ 大学ノートに
27日1時とメモを書きこんだ、寝室の扉が開き
綾乃が顔を覗かせ
「 お風呂は? 」
輝く様な笑顔を見せ 康二を見て来る
「 後2件電話掛けたら 終わるから 」
康二はノートの中から 電話番号を拾い出して
プッシュボタンを押した
「 もしもし 町内会会長の成田です・・・・ 」

