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心の中のガラスは砕けて散った
第5章 5月

家族で夕飯を終えた康二は大学ノートと子機を抱え、寝室へ入り
覚えた番号をプッシュする、2度ほどのコールの後早紀の声を聴き
康二は
「 昼間はご馳走様 」
切り出した
「驚きましたよ、会長さんが来てくれて」
嬉しそうな声を聴き、何時もの会話が始まり、早紀との
距離が近く成って行く、毎日の生活の中で早紀の笑顔を
思い出す事が多く成り、康二は町内会の連絡という口実で
早紀の自宅番号をプッシュする回数が増えて行った
定例の町内会が終り 康二が入口の鍵を掛け
早紀と篠崎と三人自宅へ向かう
何時もの曲がり角を篠崎が曲がって行く
早紀と二人 自宅へ向かう 康二は話す糸口を
失い 歩く二人に微妙な沈黙が 早紀が別れ道で
立ち止まり 康二を見て
「 毎日の会長さんの電話 た・の・し・み なの 」
「 おやすみなさい 」
街灯に長い髪の間から大きな瞳を反射させ
笑顔を見せ 長い髪が街灯の明かりを反射させ
髪を揺らせて 路地の奥へと消えて行った
覚えた番号をプッシュする、2度ほどのコールの後早紀の声を聴き
康二は
「 昼間はご馳走様 」
切り出した
「驚きましたよ、会長さんが来てくれて」
嬉しそうな声を聴き、何時もの会話が始まり、早紀との
距離が近く成って行く、毎日の生活の中で早紀の笑顔を
思い出す事が多く成り、康二は町内会の連絡という口実で
早紀の自宅番号をプッシュする回数が増えて行った
定例の町内会が終り 康二が入口の鍵を掛け
早紀と篠崎と三人自宅へ向かう
何時もの曲がり角を篠崎が曲がって行く
早紀と二人 自宅へ向かう 康二は話す糸口を
失い 歩く二人に微妙な沈黙が 早紀が別れ道で
立ち止まり 康二を見て
「 毎日の会長さんの電話 た・の・し・み なの 」
「 おやすみなさい 」
街灯に長い髪の間から大きな瞳を反射させ
笑顔を見せ 長い髪が街灯の明かりを反射させ
髪を揺らせて 路地の奥へと消えて行った

