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雨が好き
第77章 蒼人さんの家

玄関先で、蒼人さんが『ただいま』と言うと、奥からにこにことした笑顔をたたえたエプロン姿の女性が出てきた。
顔立ちが、どことなく水際さんに似ている。
この方が蒼人さんのお母様なのだろう。
ご実家には、今、お母様がひとりで住んでらっしゃるということだった。
「えっと、母さん・・・この人がその・・・」
「あれまあ!あなたがみなとちゃんね!はじめまして、蒼人と水際の母です。二人がいつもお世話になっています」
ペコリと頭を下げる。
私も慌てて頭を下げた。
「あ・・・この度は、お招き頂き・・・えと、あ・・・ありがとうございます」
「いやだわ。そんなにかしこまらないでくださいな。なんもないですけど、どうぞ、お上がりください」
柔らかな笑顔は、どことなく蒼人さんに似ている気がした。
ひんやりとした間口を入り、三和土で靴を脱ぐ。
水際さんが『こっち、こっち』と私の手を引いて、畳敷きの大きな居間に案内してくれた。
テーブルの上には、すでに立派なお重に入ったおせちがいくつも並んでいた。
「すごい・・・」
思わず声が出てしまう。
顔立ちが、どことなく水際さんに似ている。
この方が蒼人さんのお母様なのだろう。
ご実家には、今、お母様がひとりで住んでらっしゃるということだった。
「えっと、母さん・・・この人がその・・・」
「あれまあ!あなたがみなとちゃんね!はじめまして、蒼人と水際の母です。二人がいつもお世話になっています」
ペコリと頭を下げる。
私も慌てて頭を下げた。
「あ・・・この度は、お招き頂き・・・えと、あ・・・ありがとうございます」
「いやだわ。そんなにかしこまらないでくださいな。なんもないですけど、どうぞ、お上がりください」
柔らかな笑顔は、どことなく蒼人さんに似ている気がした。
ひんやりとした間口を入り、三和土で靴を脱ぐ。
水際さんが『こっち、こっち』と私の手を引いて、畳敷きの大きな居間に案内してくれた。
テーブルの上には、すでに立派なお重に入ったおせちがいくつも並んでいた。
「すごい・・・」
思わず声が出てしまう。

