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雨が好き
第77章 蒼人さんの家

【蒼人さんの家】
今日の私は、ちょっと・・・いや、大分、緊張していた。
実は、昨年末、といっても1週間ほど前のことだけれども、
蒼人さんから、『1月3日に、一緒に実家に来てほしい』と言われていた、からだ。
そして、今日が、その日だ。
えっと、これって、その・・・
そういう、こと・・・だよね?
多分、その思いが顔に出ていたのだろう。
蒼人さんは、笑って、そんなにかしこまらなくても大丈夫です、と請け合ってくれた。
『そんなこと言ったら、僕は何度もみなとさんの実家に行ってます』
確かに・・・そうだけど。
それはそうだけど、なんか違う・・・気がする。
そんな風に思いながらも今日という日は来てしまうわけで、私は『みなと町』がある駅から電車で20分ほどのところにある蒼人さんのご実家にたどり着いてしまっていた。
「おーい、おーいっ!」
先についていた水際さんが、玄関先でぴょこぴょこと可愛らしく跳ねながら私達を手招きしてくれている。
蒼人さんのご実家は、少し古めながらも立派な作りをしている平屋作りだった。
蒼人さんが言うには、
「曽祖父の代からずっとここに住んでいるんです」
とのこと、だった。
今日の私は、ちょっと・・・いや、大分、緊張していた。
実は、昨年末、といっても1週間ほど前のことだけれども、
蒼人さんから、『1月3日に、一緒に実家に来てほしい』と言われていた、からだ。
そして、今日が、その日だ。
えっと、これって、その・・・
そういう、こと・・・だよね?
多分、その思いが顔に出ていたのだろう。
蒼人さんは、笑って、そんなにかしこまらなくても大丈夫です、と請け合ってくれた。
『そんなこと言ったら、僕は何度もみなとさんの実家に行ってます』
確かに・・・そうだけど。
それはそうだけど、なんか違う・・・気がする。
そんな風に思いながらも今日という日は来てしまうわけで、私は『みなと町』がある駅から電車で20分ほどのところにある蒼人さんのご実家にたどり着いてしまっていた。
「おーい、おーいっ!」
先についていた水際さんが、玄関先でぴょこぴょこと可愛らしく跳ねながら私達を手招きしてくれている。
蒼人さんのご実家は、少し古めながらも立派な作りをしている平屋作りだった。
蒼人さんが言うには、
「曽祖父の代からずっとここに住んでいるんです」
とのこと、だった。

