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雨が好き
第75章 初詣

ガランガランと音がした。誰かが列の先頭で本殿の鈴を鳴らしている。
初詣が始まった。
長い人の列が、ゆっくりと動き出す。
私達の番になって、手を合わせて頭を下げる。
神様に、今年初めてのお祈りをする。
「みなとちゃんは何お願いしたの?」
水際さんに聞かれたけれども、
ちょっとそれは、内緒にしたい。
そう言ったら、今度は蒼人さんにも聞いていて、
蒼人さんからも『内緒』と言われて、プッとむくれていた。
改めて、蒼人さんに言う
「今年も、よろしくお願いします」
蒼人さんも言った。
「うん、みなとさん・・・今年もよろしくお願いします」
年の始まり
高い星空の下
なんだか、不思議な満足感・・・
「ねえ、ねえ!なんてお願いしたのよ!」
水際さんは、どうしても気になるらしい。
うん、そんな大したお願いじゃないよ。
私の願い。
ずっと一緒に・・・と最初は思ったけど、やっぱりいちばん大事な願いにした。
『蒼人さんが笑顔でいてくれますように』
帰り道、神社の階段を下っていると、すーっと、流れ星が流れたのが見えた。
それが、神様からのお返事だといいなと、私は思った。
初詣が始まった。
長い人の列が、ゆっくりと動き出す。
私達の番になって、手を合わせて頭を下げる。
神様に、今年初めてのお祈りをする。
「みなとちゃんは何お願いしたの?」
水際さんに聞かれたけれども、
ちょっとそれは、内緒にしたい。
そう言ったら、今度は蒼人さんにも聞いていて、
蒼人さんからも『内緒』と言われて、プッとむくれていた。
改めて、蒼人さんに言う
「今年も、よろしくお願いします」
蒼人さんも言った。
「うん、みなとさん・・・今年もよろしくお願いします」
年の始まり
高い星空の下
なんだか、不思議な満足感・・・
「ねえ、ねえ!なんてお願いしたのよ!」
水際さんは、どうしても気になるらしい。
うん、そんな大したお願いじゃないよ。
私の願い。
ずっと一緒に・・・と最初は思ったけど、やっぱりいちばん大事な願いにした。
『蒼人さんが笑顔でいてくれますように』
帰り道、神社の階段を下っていると、すーっと、流れ星が流れたのが見えた。
それが、神様からのお返事だといいなと、私は思った。

