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雨が好き
第75章 初詣

水際さんのカウントダウン声
30・・・29・・・28・・・
なんだかとっても不思議だ
15・・・14・・・13・・・
私一人だったら、なんということなく過ぎていく時間
10・・・9・・・8・・・
でも、あなたとひとつの『年』を越えると思うと
5・・・4・・・3・・・
この瞬間が
2・・・1・・・
「「「ゼロ!!」」」
ものすごく、ものすごく特別なものに・・・感じるの
「ハッピーニューイヤー!!」
誰かがクラッカーを鳴らす。
あちらこちらで歓声が上がり、拍手がわきあがる。
「みなとちゃん!あけましておめでとう!!」
ぎゅううっと水際さんが抱きついてきた。
「うん、おめでとう」
蒼人さんも・・・
蒼人さんと見つめ合う。
確かに初詣って、早く来る必要がないものかもしれない。
昨日と、今日の境目も
別にいつの日でも同じように過ぎていくのかもしれない。
でも、そこに『特別』を見つけ出して
『特別』な人と一緒に過ごして
そんなふうに過ごすことができるから
だから、みんなこうして寒空の下、並ぶのかな、と。
そんなふうにも思ったりした。
30・・・29・・・28・・・
なんだかとっても不思議だ
15・・・14・・・13・・・
私一人だったら、なんということなく過ぎていく時間
10・・・9・・・8・・・
でも、あなたとひとつの『年』を越えると思うと
5・・・4・・・3・・・
この瞬間が
2・・・1・・・
「「「ゼロ!!」」」
ものすごく、ものすごく特別なものに・・・感じるの
「ハッピーニューイヤー!!」
誰かがクラッカーを鳴らす。
あちらこちらで歓声が上がり、拍手がわきあがる。
「みなとちゃん!あけましておめでとう!!」
ぎゅううっと水際さんが抱きついてきた。
「うん、おめでとう」
蒼人さんも・・・
蒼人さんと見つめ合う。
確かに初詣って、早く来る必要がないものかもしれない。
昨日と、今日の境目も
別にいつの日でも同じように過ぎていくのかもしれない。
でも、そこに『特別』を見つけ出して
『特別』な人と一緒に過ごして
そんなふうに過ごすことができるから
だから、みんなこうして寒空の下、並ぶのかな、と。
そんなふうにも思ったりした。

