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雨が好き
第74章 お礼参り

水際さんはあったかそうなダウンのコートに白いふわふわのマフラー。
蒼人さんは若干厚手のジャケットと、この間水際さんにもらったマフラーという出で立ちだ。さすがに今日は手袋をしている。
私も厚手のコートを羽織って、ボンボンの付いたニットの帽子に手袋
実は、靴下を二枚履いているのは内緒だった。
底冷えする夜の街を三人で歩く。
普段はこの時間、多分そんなに人がいないと思うのだけど、みんなお参りに行くのかもしれない、ちらほらと歩いている人がいる。
空を見ると星がきれいに瞬いている。
大きな、大きなオリオン座が見える。とても明るい星はシリウスというのだそうだ。
ほうと息を吐くとふわりと白く夜空が曇る。
「すごいねぇ・・・息真っ白」
ほう、ほう、と水際さんが何度も息を吐いてみせた。
裏手の神社はこの辺では一番大きなお社のせいか、
二年参りに来る人でいつになく賑わっていた。
鬼灯祭りのときもそうだけど、出店もあり、
それもまた賑いに花を添えていた。
蒼人さんは若干厚手のジャケットと、この間水際さんにもらったマフラーという出で立ちだ。さすがに今日は手袋をしている。
私も厚手のコートを羽織って、ボンボンの付いたニットの帽子に手袋
実は、靴下を二枚履いているのは内緒だった。
底冷えする夜の街を三人で歩く。
普段はこの時間、多分そんなに人がいないと思うのだけど、みんなお参りに行くのかもしれない、ちらほらと歩いている人がいる。
空を見ると星がきれいに瞬いている。
大きな、大きなオリオン座が見える。とても明るい星はシリウスというのだそうだ。
ほうと息を吐くとふわりと白く夜空が曇る。
「すごいねぇ・・・息真っ白」
ほう、ほう、と水際さんが何度も息を吐いてみせた。
裏手の神社はこの辺では一番大きなお社のせいか、
二年参りに来る人でいつになく賑わっていた。
鬼灯祭りのときもそうだけど、出店もあり、
それもまた賑いに花を添えていた。

