この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第70章 クリスマス会

【クリスマス会】
「かんぱーい!」
カツンと軽い音を立ててグラスがぶつかり合う。
白のスパークリングワインが満たされているのは細長いシャンパングラスだった。
ただ、揃いのグラスが3つはなかったので、シャンパングラスを使っているのは私と蒼人さんだけ。水際さんは普通のワイングラスを使っていた。
彼女は『私はこれがいい』『いっぱい入るもん!』と、自分からそれを選んだのだ。
お父さんもキッチンで水際さんと同じグラスでスパークリングワインのご相伴に与っていた。
「メリークリスマス!!」
一口お酒を飲むと、水際さんが明るく言った。
少しでもクリスマスムードを出そうというのか、私と蒼人さんはキラキラした三角帽子を、水際さんはフレームに『Merry CHRISTMAS』という色とりどりの文字が突き刺さったようなメガネをかけていた。
あんなの・・・あるんだ・・・。
ぱん!とクラッカーが鳴る。
これも水際さんの仕込みだった。
「よし!まずは今日の主役の挨拶よ!みなとちゃん!!よろしくね」
え?しゅ・・・主役?
戸惑っていると、にまっと水際さんが笑う。
「だって、ここ『みなと町』だし!ホスト・・・いや、ホステス・・・ん?なんか違うな・・・やっぱり主賓はみなとちゃんだし!」
「かんぱーい!」
カツンと軽い音を立ててグラスがぶつかり合う。
白のスパークリングワインが満たされているのは細長いシャンパングラスだった。
ただ、揃いのグラスが3つはなかったので、シャンパングラスを使っているのは私と蒼人さんだけ。水際さんは普通のワイングラスを使っていた。
彼女は『私はこれがいい』『いっぱい入るもん!』と、自分からそれを選んだのだ。
お父さんもキッチンで水際さんと同じグラスでスパークリングワインのご相伴に与っていた。
「メリークリスマス!!」
一口お酒を飲むと、水際さんが明るく言った。
少しでもクリスマスムードを出そうというのか、私と蒼人さんはキラキラした三角帽子を、水際さんはフレームに『Merry CHRISTMAS』という色とりどりの文字が突き刺さったようなメガネをかけていた。
あんなの・・・あるんだ・・・。
ぱん!とクラッカーが鳴る。
これも水際さんの仕込みだった。
「よし!まずは今日の主役の挨拶よ!みなとちゃん!!よろしくね」
え?しゅ・・・主役?
戸惑っていると、にまっと水際さんが笑う。
「だって、ここ『みなと町』だし!ホスト・・・いや、ホステス・・・ん?なんか違うな・・・やっぱり主賓はみなとちゃんだし!」

