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雨が好き
第68章 ルミナス・ガーデン
「僕も」
蒼人さんが言う。
私を見つめて、まっすぐに。
「僕も・・・みなとさんが・・・すごく、好きです」
すごく、のところで、ひとつ息を呑んだように感じた。
それは、そこに蒼人さんもまた言い尽くせない気持ちがあるのでは、ということを感じさせた。

私達は、そのまま見つめ合い、引かれ合い、
そして、求め合うようにして、唇を合わせた。

数回の口づけ
いつしか、どちらからともなく立ち上がり、
互いに強く、強く抱きしめ合う。

それは、冬の寒さを感じないくらいの、
温かい抱擁、だった。

まるで、光の草原で抱きしめ合っているようだった。
もしも、天国があるとすれば、きっとこんな感じなのだろうとさえ思う。

ぎゅっと、顔が蒼人さんの胸に押し付けられると、とても気持ちが良かった。
また、胸にあったかいものがまた溢れてきてしまう
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