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雨が好き
第67章 クリスマス・ディナー

「山の上にレストランがあって、その周りが夜になるととてもきれいなんだそうです」
坂道を登っている内に、お空はオレンジから紫に、
そして、ゆっくりとあたりに宵闇が降りてきた。
「暗くなってきましたね。寒くないですか?」
手袋をつけて、ニットのお帽子もかぶって、
ダウンのジャケットも着ているので、私は寒くはなかった。
ふるふると首を振る。
蒼人さんは、ダークブラウンのハーフコートに少しゆったりめのオフホワイトのチノパン、首にはマフラーを巻いているけれども、私よりはずっと薄着に感じられた。
15分くらい歩くと、行く先に明かりが見えた。
古い洋館のような佇まいの建物がある。
あれが、蒼人さんの言っていたレストランかもしれない。
山の頂上っぽいところに辿り着くと、そこは洋館の前面がお庭のように開けていた。
そのお庭を前に、左右対称の破風を持った洋館がある。
温かい光が窓から漏れ出していた。
中に入ると、柔らかなカーペット敷のフロアに四角いテーブルが10個ほど。
それぞれには、ナプキンがきちんと据えられていた。
蒼人さんが給仕さんに名前を名乗ると、奥の方のテーブルに案内された。
坂道を登っている内に、お空はオレンジから紫に、
そして、ゆっくりとあたりに宵闇が降りてきた。
「暗くなってきましたね。寒くないですか?」
手袋をつけて、ニットのお帽子もかぶって、
ダウンのジャケットも着ているので、私は寒くはなかった。
ふるふると首を振る。
蒼人さんは、ダークブラウンのハーフコートに少しゆったりめのオフホワイトのチノパン、首にはマフラーを巻いているけれども、私よりはずっと薄着に感じられた。
15分くらい歩くと、行く先に明かりが見えた。
古い洋館のような佇まいの建物がある。
あれが、蒼人さんの言っていたレストランかもしれない。
山の頂上っぽいところに辿り着くと、そこは洋館の前面がお庭のように開けていた。
そのお庭を前に、左右対称の破風を持った洋館がある。
温かい光が窓から漏れ出していた。
中に入ると、柔らかなカーペット敷のフロアに四角いテーブルが10個ほど。
それぞれには、ナプキンがきちんと据えられていた。
蒼人さんが給仕さんに名前を名乗ると、奥の方のテーブルに案内された。

