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雨が好き
第7章 みなと町

琥珀色の液体が一口、彼の口から滑り込んだ。
ほう、とため息をついて、カップを置く。
なんだか、少しだけ、ニッコリと笑った気がした。
「おいしい」
その言葉を聞いて、やっと私も息をついた。
おいしい、という蒼人さんの言葉は
いとも容易く私を幸せにした。
「良かった・・・」
胸があったかくなって、言葉が自然ともれた。
自分の言葉を聞いて、少し、びっくりした。
私は、いつも人と話す時は
『何を話したら良いのか』
『どうやって話すべきか』
とばかり考えていたから、
こんなふうに、自然に言葉が出たのは、
一体何年ぶりだろう・・・、と思ったのだ。
すごく、不思議な気持ち。
ほう、とため息をついて、カップを置く。
なんだか、少しだけ、ニッコリと笑った気がした。
「おいしい」
その言葉を聞いて、やっと私も息をついた。
おいしい、という蒼人さんの言葉は
いとも容易く私を幸せにした。
「良かった・・・」
胸があったかくなって、言葉が自然ともれた。
自分の言葉を聞いて、少し、びっくりした。
私は、いつも人と話す時は
『何を話したら良いのか』
『どうやって話すべきか』
とばかり考えていたから、
こんなふうに、自然に言葉が出たのは、
一体何年ぶりだろう・・・、と思ったのだ。
すごく、不思議な気持ち。

