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女性のための犯され短編集
第22章 陰謀王子に犯される
「わたくしは…もとよりこの様な顔でございます」
幼い頃から宮廷の陰謀の中で生きてきた。あるべき皇女の振る舞いは、常に毅然とすることだ。感情を表に出さないのは当然だった。
だがこの男は、知っている。
そんな彼女の本心を──。
王子は立ち上がり、彼女の肩に手を置いた。
「貴女は兄と恋仲だったのでしょう?」
「…ッ…!?」
「貴女は皇女になりたかったのではない。ただ…兄の元へ嫁ぎたかっただけなのでは?」
「どうして……!」
その言葉に、彼女の身体が強張った。
そう、いまこの部屋にいるこの男は、第二王子。
彼女が嫁ぐ相手は、本来、王位継承権を持つ第一王子だったのだ。
第一王子──その男はまさしく、彼女を愛してくれていた。
密かな手紙、庭での逢瀬。穏やかで愛しい日々……。
(それをすべて……この男が……!)
すべてをこの第二王子が奪った。
陰で医師を買収し、病弱を理由にして、兄を辺境の地へ追放したのだ。
そして正当な継承者となり、彼は令嬢を妻にした。
「どうしてっ……御存知なのですか」
彼女の声が、かすかに震える。
王子は笑った。低く、満足げに。
「知っているさ。貴女の手紙をすべて読んだ。兄の部屋から盗み出したよ」
次の瞬間、彼は彼女を寝台へと引きずり、そして押し倒した。
「きゃ…っ」
ドサッ....
ドレスの裾がめくれ上がり、白い脚が露わになる。

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