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天狐あやかし秘譚
第72章 侵掠如火(しんりゃくじょか)

そして、森の木々の影から、ゆっくりと姿を表したのは、白い着物に赤い袴を身に着け、背には大弓を担いだ美人さん・・・。
「水公の結界です・・・。歳刑神の力を使った邪なるものを縛り付ける捕縛術・・・そうそう破壊されることはないでしょう」
それは、祭部衆の長、大鹿島だった。
いつの間にか、カダマシと私との間には、
助の一位 土御門加苅
丞の一位 土門杏里
丞の二位 左前甚助
丞の三位 大鹿島雪影
陰陽師 瀬良夕香
という、陰陽寮でも屈指の実力を持つ人たちが、立っていた。
「んじゃ、とっとと片付けて、腹の中から死返玉回収して・・・みなはんで出雲そばでも食いに行きましょか?」
将軍剣を肩に担いだ、土御門加苅が、不敵な笑みを浮かべて、そう言った。
「水公の結界です・・・。歳刑神の力を使った邪なるものを縛り付ける捕縛術・・・そうそう破壊されることはないでしょう」
それは、祭部衆の長、大鹿島だった。
いつの間にか、カダマシと私との間には、
助の一位 土御門加苅
丞の一位 土門杏里
丞の二位 左前甚助
丞の三位 大鹿島雪影
陰陽師 瀬良夕香
という、陰陽寮でも屈指の実力を持つ人たちが、立っていた。
「んじゃ、とっとと片付けて、腹の中から死返玉回収して・・・みなはんで出雲そばでも食いに行きましょか?」
将軍剣を肩に担いだ、土御門加苅が、不敵な笑みを浮かべて、そう言った。

