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天狐あやかし秘譚
第128章 悲歌慷慨(ひかこうがい)
この言葉に、キヌギヌは歓喜した。
それは良い表情と褒められたからでも、高校生の頃からの自分を覚えてもらっていたからでもなかった。
『君』と言ってくれた。
『君たち』ではなく、『君』と。
じわりと、歓喜が胸に満ちる。
先程まで心に忍び寄っていた欠落感も、緋紅に罰を受けるかもなどという思いも、全てが些細なもののように感じられた。
――私だけを見つめてくれている。
今すぐだ。
今すぐ、女として求められたい。
貪られたい。そして・・・貪りたい。
そんな欲望が体中からメスの匂いとなって発散してしまうのじゃないかと思うほどの興奮を覚える。
体の中がカッと熱く燃え上がり、
胸が高鳴る。
目は潤んでいた。
唇が濡れていた。
乳首が固く隆起し、陰唇は女の蜜にまみれていた。
「緋紅・・・さま・・・」
熱い吐息とともに言葉が漏れた。
その唇を緋紅のそれがそっと塞ぐ。
甘い唾液が流れ込み、それを追って入り込んできた舌が、自身の舌と絡み合う。ちゅくちゅくといやらしい音を脳髄にまで響かせ、それがキヌギヌの官能をさらに刺激した。
唇を離すと、ねっとりとした唾液が糸を引き、二人の間で途切れて落ちる。
「緋紅様・・・抱いてくださいませ。キヌギヌの身体はこんなにはしたなく緋紅様を求めてしまっています・・・早く・・・早く・・・」
その言葉に答えるようにぐいと体を抱き寄せられ、その息苦しいほどの体温と匂い立つ男の色香にキヌギヌはすっかり陶酔していた。
手を引かれ、閨に導かれる。そのまま着物を脱がされ、夜具に横たえられた。自分だけが裸、緋紅はまだ着物を身に纏っていた。その状態ですら、恥ずかしいなどとは思いもしなかった。
「身体が燃えているようだね、キヌギヌ。すっかり女の身体になった」
「はい・・・たくさん、たくさん緋紅様に愛していただきました・・・身体も、心も・・・」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ・・・
横たえられたキヌギヌの真っ白な肌に、何度も、何度も緋紅が唇をつける。吸い上げ、舐め、時に甘噛みし・・・震える身体に容赦なくキスの雨を降らせていく。
時に痕が残るほど強く吸われることすら、キヌギヌにとってはゾクゾクするような悦びとなる。足が自然と開いていってしまう。その奥の花芯もまた、ヌルヌルと蜜にまみれ、咲きほころぶ。
それは良い表情と褒められたからでも、高校生の頃からの自分を覚えてもらっていたからでもなかった。
『君』と言ってくれた。
『君たち』ではなく、『君』と。
じわりと、歓喜が胸に満ちる。
先程まで心に忍び寄っていた欠落感も、緋紅に罰を受けるかもなどという思いも、全てが些細なもののように感じられた。
――私だけを見つめてくれている。
今すぐだ。
今すぐ、女として求められたい。
貪られたい。そして・・・貪りたい。
そんな欲望が体中からメスの匂いとなって発散してしまうのじゃないかと思うほどの興奮を覚える。
体の中がカッと熱く燃え上がり、
胸が高鳴る。
目は潤んでいた。
唇が濡れていた。
乳首が固く隆起し、陰唇は女の蜜にまみれていた。
「緋紅・・・さま・・・」
熱い吐息とともに言葉が漏れた。
その唇を緋紅のそれがそっと塞ぐ。
甘い唾液が流れ込み、それを追って入り込んできた舌が、自身の舌と絡み合う。ちゅくちゅくといやらしい音を脳髄にまで響かせ、それがキヌギヌの官能をさらに刺激した。
唇を離すと、ねっとりとした唾液が糸を引き、二人の間で途切れて落ちる。
「緋紅様・・・抱いてくださいませ。キヌギヌの身体はこんなにはしたなく緋紅様を求めてしまっています・・・早く・・・早く・・・」
その言葉に答えるようにぐいと体を抱き寄せられ、その息苦しいほどの体温と匂い立つ男の色香にキヌギヌはすっかり陶酔していた。
手を引かれ、閨に導かれる。そのまま着物を脱がされ、夜具に横たえられた。自分だけが裸、緋紅はまだ着物を身に纏っていた。その状態ですら、恥ずかしいなどとは思いもしなかった。
「身体が燃えているようだね、キヌギヌ。すっかり女の身体になった」
「はい・・・たくさん、たくさん緋紅様に愛していただきました・・・身体も、心も・・・」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ・・・
横たえられたキヌギヌの真っ白な肌に、何度も、何度も緋紅が唇をつける。吸い上げ、舐め、時に甘噛みし・・・震える身体に容赦なくキスの雨を降らせていく。
時に痕が残るほど強く吸われることすら、キヌギヌにとってはゾクゾクするような悦びとなる。足が自然と開いていってしまう。その奥の花芯もまた、ヌルヌルと蜜にまみれ、咲きほころぶ。

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