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天狐あやかし秘譚
第127章 有為転変(ういてんぺん)
オキナもそれ以上何も言うことはないと思ったのか、少し話題を変えてきた。
「便利なコマだったじゃないか?そいつらの神宝の性質を教えてやれば、もう少し長く使えたんじゃないのか?」
ああ・・・と緋紅が初めて気づいたような顔をした。
「そう言えば・・・
一番見たくないものを見せる沖津鏡
自分の見たいものしか視えない辺津鏡
大和の民があれを使う時の制約、教えてなかったっけな」
「わざとだな?」
「さあ?」
とにかく休むから、キヌギヌの治療はよろしくとオキナに告げて緋紅が閨に入っていった。オキナは目を細め、冷たい視線をキヌギヌに向けていた。
「哀れな女だな」
そうこぼした、この声も、これまでここでやり取りされた対話もキヌギヌが聞くことはなかったのである。
彼女はただ、深く眠り続けていた。
「便利なコマだったじゃないか?そいつらの神宝の性質を教えてやれば、もう少し長く使えたんじゃないのか?」
ああ・・・と緋紅が初めて気づいたような顔をした。
「そう言えば・・・
一番見たくないものを見せる沖津鏡
自分の見たいものしか視えない辺津鏡
大和の民があれを使う時の制約、教えてなかったっけな」
「わざとだな?」
「さあ?」
とにかく休むから、キヌギヌの治療はよろしくとオキナに告げて緋紅が閨に入っていった。オキナは目を細め、冷たい視線をキヌギヌに向けていた。
「哀れな女だな」
そうこぼした、この声も、これまでここでやり取りされた対話もキヌギヌが聞くことはなかったのである。
彼女はただ、深く眠り続けていた。

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