この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第126章 九死一生(きゅうしいっしょう)
「・・・ありがとう・・・本当に・・・本当にありがとう」
またボロボロと泣き始めた。
やっぱり、本当に妹さんを大事にしているんだ。
その顔を見て、そう思った。
それじゃあ、具体的にどうしていこう・・・
そう言おうとした矢先だった。
「綾音!」
ダリの鋭い声が響き、彼が私に覆いかぶさってきた。
え!なになに?
一体何!?
ずさささっー!
ダリの背中越しに、何かが地面を削る音が聞こえた。
顔を上げて見てると、そこには・・・
「み、御九里さん!」
いつものパンクファッションに日本刀というアンバランスな格好をした陰陽師、御九里牙城が刀を構え、こちらに意思の失せた冷たい視線を送ってきていた。
その時だった。
「あ〜あ、お姉ちゃん、それって裏切りってやつよね!?
抹殺モノ〜〜〜!」
どこからともなく、やけに軽い声が響き渡る。
御池と私があたりを見渡してもその声の主を見つけ出すことができなかった。
そんな・・・こんなに近くに聞こえるのに!?
「気をつけろ・・・こちらの感じ方に障ってくるヤツだ・・・」
ダリが言う。彼もまた周囲に油断なく注意を払っているように見えた。
感覚を操作する・・・それって・・・。
私の中で答えは出ていた。
しかし、私がそれを口にするよりも早く、スクセが言葉を発した。
「まさか、キヌギヌ・・・水有・・・なの?」
その顔は真っ青になっていた。
今度こそ運命は、私達の手から溢れて、最悪の方向に動き始めてしまったようだった。
またボロボロと泣き始めた。
やっぱり、本当に妹さんを大事にしているんだ。
その顔を見て、そう思った。
それじゃあ、具体的にどうしていこう・・・
そう言おうとした矢先だった。
「綾音!」
ダリの鋭い声が響き、彼が私に覆いかぶさってきた。
え!なになに?
一体何!?
ずさささっー!
ダリの背中越しに、何かが地面を削る音が聞こえた。
顔を上げて見てると、そこには・・・
「み、御九里さん!」
いつものパンクファッションに日本刀というアンバランスな格好をした陰陽師、御九里牙城が刀を構え、こちらに意思の失せた冷たい視線を送ってきていた。
その時だった。
「あ〜あ、お姉ちゃん、それって裏切りってやつよね!?
抹殺モノ〜〜〜!」
どこからともなく、やけに軽い声が響き渡る。
御池と私があたりを見渡してもその声の主を見つけ出すことができなかった。
そんな・・・こんなに近くに聞こえるのに!?
「気をつけろ・・・こちらの感じ方に障ってくるヤツだ・・・」
ダリが言う。彼もまた周囲に油断なく注意を払っているように見えた。
感覚を操作する・・・それって・・・。
私の中で答えは出ていた。
しかし、私がそれを口にするよりも早く、スクセが言葉を発した。
「まさか、キヌギヌ・・・水有・・・なの?」
その顔は真っ青になっていた。
今度こそ運命は、私達の手から溢れて、最悪の方向に動き始めてしまったようだった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


