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天狐あやかし秘譚
第126章 九死一生(きゅうしいっしょう)
バン!
ついに、ダリが手にした槍でスクセの持つ八握剣を跳ね上げた。スクセが手を離したことにより、そこに漲る力は文字通り鳴りを潜め、あたりは再び夜明け前の闇に閉ざされる。
くるくると回転した剣がスクセとダリが対峙する場所から10メートルほど離れた大地に深々と突き刺さった。
「終わりだ」
呼吸を荒くし、崩れ落ちて膝をつくスクセの喉元にダリが古槍の切っ先を突きつけ、冷たく言い放った。
「もう主には手があるまい・・・」
御池が駆け寄り、素早くスクセの懐から沖津鏡を回収し、彼女を後ろ手に麻縄で縛り上げる。
「はあ・・・一時はどうなることかと・・・」
そこまでの処置を行い、やっと力が抜けたのか、御池がいつもの調子で呟いた。
その御池をギロリとダリが睨みつける。
「貴様、なぜこんなに早く来た・・・うまくいったから良かったものを」
「す、すいません・・・」
「占いでダリさんの危機を察したものですから・・・」
「もし綾音に何かがあったらただでは済まないところであったぞ!」
ダリが凄んだものだから、御池が冷や汗を垂らしながら後ずさる。
「許してあげてよ、ダリ・・・作戦うまくいったの、御池さんのおかげなんだし」
どこからか声がした。その声を聞いたスクセは目を見張る。
それは、先程、確かに沖津鏡の予言どおりに死んだと思っていた浦原綾音の声だったからである。
ついに、ダリが手にした槍でスクセの持つ八握剣を跳ね上げた。スクセが手を離したことにより、そこに漲る力は文字通り鳴りを潜め、あたりは再び夜明け前の闇に閉ざされる。
くるくると回転した剣がスクセとダリが対峙する場所から10メートルほど離れた大地に深々と突き刺さった。
「終わりだ」
呼吸を荒くし、崩れ落ちて膝をつくスクセの喉元にダリが古槍の切っ先を突きつけ、冷たく言い放った。
「もう主には手があるまい・・・」
御池が駆け寄り、素早くスクセの懐から沖津鏡を回収し、彼女を後ろ手に麻縄で縛り上げる。
「はあ・・・一時はどうなることかと・・・」
そこまでの処置を行い、やっと力が抜けたのか、御池がいつもの調子で呟いた。
その御池をギロリとダリが睨みつける。
「貴様、なぜこんなに早く来た・・・うまくいったから良かったものを」
「す、すいません・・・」
「占いでダリさんの危機を察したものですから・・・」
「もし綾音に何かがあったらただでは済まないところであったぞ!」
ダリが凄んだものだから、御池が冷や汗を垂らしながら後ずさる。
「許してあげてよ、ダリ・・・作戦うまくいったの、御池さんのおかげなんだし」
どこからか声がした。その声を聞いたスクセは目を見張る。
それは、先程、確かに沖津鏡の予言どおりに死んだと思っていた浦原綾音の声だったからである。

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