この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第123章 籠絡掌握(ろうらくしょうあく)
☆☆☆
月日は流れる。

緋紅様がまず注力したのは『大和の民』達によって不当に奪われた、『中原の民』の宝、『神宝』と、それを使うことができる『適合者』を探すことだった。

もともと緋紅様の一族には八握剣と道返玉が家宝として伝わっていたらしい。そして、この時初めて私たちは、この『屋敷』が道返玉の力で作られた『異界』にあることを知ることになる。

昔いくら場所を特定しようとしても、『屋敷』の場所を特定することができなかったのは、そういう理由だったのだ。

そして、私たちがもたらした沖津鏡と辺津鏡、あわせて4つの神宝が緋紅様のもとにあったわけだ。残りは6つ・・・それを探すのが私たちに課せられた最初の使命となった。

「それには特に、君の沖津鏡の力が役に立つんだ」
そう言われて頭を優しく撫でられる時、私の心は深く満たされた。

神宝『沖津鏡』は、望んだものを探す力もある。その力で私はまたたく間に、蛇肩巾、蜂肩巾、生玉を見つけ出すことに成功した。生玉は好事家の家の、かなりセキュリティが高い部屋に所蔵されていたが、これは水有が辺津鏡を使うことで簡単に入手することができた。

しかし、ここで神宝探しが暗礁に乗り上げる。

残りの神宝

足玉、死返玉、品々物之比礼

がどうしても見つからないのだ。

緋紅様によれば、見つからない神宝は、沖津鏡で見つけられないほど、意図的に封印されているのだということだった。

「おそらく『大和の民』が神宝の力を悪用しているんだ」

そう苦々しく言っていた。

ここで緋紅様は重大な決断をなさった。『屋敷』の従者を増やし、組織的に神宝を探すことにしたのだ。

ここでは水有の辺津鏡が活躍をした。

街に出向き、辺津鏡を覗き込む。そこに映し出された人の心の中から、不満を抱えていたり、現状から逃げ出したいと思っているものを探すのだ。

そんな人達の心に入り込み、『屋敷』へと誘い込む。周囲の人には『新しい仕事を見つけた』等と言わせていた。行方不明にはならない。誘拐でもない。ただ、自分の意志で住処を変え、『屋敷』で働くように仕向けたのだ。
/1832ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ