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天狐あやかし秘譚
第123章 籠絡掌握(ろうらくしょうあく)
☆☆☆
毎夜のように性の狂宴を繰り広げながらも、高校1年生の終業式を無事に迎えることができた。
あれは確か、高校2年生の6月のことだったと思う。私たちの運命は更にもう一段階変貌を遂げることになる。
緋紅様が、私たちを奥の間に呼び出し、自らの『計画』を話してくれたのだ。
自分が『日本』の原住民である『中原の民』と呼ばれた人々の末裔であること。
『中原の民』は、今、日本を席巻している『大和の民』によって滅ぼされてしまったこと。
だから、自分は再びこの国を『中原の民』のものにするために立ち上がろうとしていること・・・だった。
そして、私たちの目をしっかりと見つめてこう言ったのだ。
「水無、水有、君たちもまた『中原の民』の血をひいているんだ・・・
だから頼む・・・僕に協力して欲しい。」
緋紅様はすべてを分かって藤塚の家に近づいたのだと、この時初めて話してくれた。そして、私たちを数奇な運命に巻き込んだあの鏡のことも教えてくれた。
「あれは沖津鏡、辺津鏡という神秘の力を宿した神の宝、『神宝』なんだ。そして、君たちはその『神宝』に選ばれた特別な存在なんだよ」
その言葉は私たちの心を深く満たすことになる。
親を失って不安になっていた。
将来、この世界でどうやって生きていけばいいのか分からなかった。
でも、そもそも自分たちは、この世界とは相容れない存在『中原の民』であり、しかもその中でも運命に選ばれた存在だというのだ。
この事実は、私たちの人生を方向づけるのに十分なことだった。
この日から、私たちはもともとの名前、藤塚水無と、藤塚水有の代わりに、『中原の民』としての名を与えられた。
私には『スクセ』
妹の水有には『キヌギヌ』
そして、同時に、
私には遠くと未来を見通し、未来を確定させる力を持つ『沖津鏡』を
水有には人の心の内を見通し、精神を操作する力を持つ『辺津鏡』が
それぞれ与えられることになる。
こうして、私たちは、この『屋敷』における、初めての神宝使いとして、緋紅様にお仕えすることになったのだ。
毎夜のように性の狂宴を繰り広げながらも、高校1年生の終業式を無事に迎えることができた。
あれは確か、高校2年生の6月のことだったと思う。私たちの運命は更にもう一段階変貌を遂げることになる。
緋紅様が、私たちを奥の間に呼び出し、自らの『計画』を話してくれたのだ。
自分が『日本』の原住民である『中原の民』と呼ばれた人々の末裔であること。
『中原の民』は、今、日本を席巻している『大和の民』によって滅ぼされてしまったこと。
だから、自分は再びこの国を『中原の民』のものにするために立ち上がろうとしていること・・・だった。
そして、私たちの目をしっかりと見つめてこう言ったのだ。
「水無、水有、君たちもまた『中原の民』の血をひいているんだ・・・
だから頼む・・・僕に協力して欲しい。」
緋紅様はすべてを分かって藤塚の家に近づいたのだと、この時初めて話してくれた。そして、私たちを数奇な運命に巻き込んだあの鏡のことも教えてくれた。
「あれは沖津鏡、辺津鏡という神秘の力を宿した神の宝、『神宝』なんだ。そして、君たちはその『神宝』に選ばれた特別な存在なんだよ」
その言葉は私たちの心を深く満たすことになる。
親を失って不安になっていた。
将来、この世界でどうやって生きていけばいいのか分からなかった。
でも、そもそも自分たちは、この世界とは相容れない存在『中原の民』であり、しかもその中でも運命に選ばれた存在だというのだ。
この事実は、私たちの人生を方向づけるのに十分なことだった。
この日から、私たちはもともとの名前、藤塚水無と、藤塚水有の代わりに、『中原の民』としての名を与えられた。
私には『スクセ』
妹の水有には『キヌギヌ』
そして、同時に、
私には遠くと未来を見通し、未来を確定させる力を持つ『沖津鏡』を
水有には人の心の内を見通し、精神を操作する力を持つ『辺津鏡』が
それぞれ与えられることになる。
こうして、私たちは、この『屋敷』における、初めての神宝使いとして、緋紅様にお仕えすることになったのだ。

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