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天狐あやかし秘譚
第118章 一落千丈(いちらくせんじょう)
あの時も後ろ姿しか見なかった。でも、中肉中背であまり特徴のない様子は、逆に心に引っかかっていてよく覚えていた。
顔は初めて見た。
顔も特に特徴がなかった。20代前半位・・・もしかしたらもっと若いかもしれない。父の友だちというからもう少し年を取っていてもおかしくないので、見た目が若く見えるだけかもしれない。
その男性がニコリと私たちに笑いかけた。
「お父様やお母様のことはとても残念でした。今日来たのは、お父様の友人として、もし君たちが嫌でなければ、君たちの身柄を引き取りたいと思ってきたんだ」
え・・・?
私たちはあまりのことに声が出なかった。じっとその男性の顔を見つめ、そして、同じタイミングで互いに顔を見合わせあった。
「はははっ・・・さすがに双子だね。
リアクションがそっくりだ。」
男性が笑う。蒲田先生が補足をしてくれた。
「神内さんは会社をいくつか経営されてらっしゃるようです。身元は確かな方です。ただ、法律上、神内さんが後見人となるためにはあなたたちの承諾が必要になるわ」
よく考えてみて・・・そう、施設長の先生が言った。
しばらく話してみると、神内さんは私たちに今まで通りの生活を保障してくれるということだった。生活の世話は家政婦さんにさせることになるけれども、高校にも通っていい、と言ってくれた。
聞けば聞くほど私たちにとって良いことづくめの提案だった。
でも・・・気になることがあった。
「あ・・・あの・・・神内さんは、どうしてそんなに良くしてくださるんですか?」
顔は初めて見た。
顔も特に特徴がなかった。20代前半位・・・もしかしたらもっと若いかもしれない。父の友だちというからもう少し年を取っていてもおかしくないので、見た目が若く見えるだけかもしれない。
その男性がニコリと私たちに笑いかけた。
「お父様やお母様のことはとても残念でした。今日来たのは、お父様の友人として、もし君たちが嫌でなければ、君たちの身柄を引き取りたいと思ってきたんだ」
え・・・?
私たちはあまりのことに声が出なかった。じっとその男性の顔を見つめ、そして、同じタイミングで互いに顔を見合わせあった。
「はははっ・・・さすがに双子だね。
リアクションがそっくりだ。」
男性が笑う。蒲田先生が補足をしてくれた。
「神内さんは会社をいくつか経営されてらっしゃるようです。身元は確かな方です。ただ、法律上、神内さんが後見人となるためにはあなたたちの承諾が必要になるわ」
よく考えてみて・・・そう、施設長の先生が言った。
しばらく話してみると、神内さんは私たちに今まで通りの生活を保障してくれるということだった。生活の世話は家政婦さんにさせることになるけれども、高校にも通っていい、と言ってくれた。
聞けば聞くほど私たちにとって良いことづくめの提案だった。
でも・・・気になることがあった。
「あ・・・あの・・・神内さんは、どうしてそんなに良くしてくださるんですか?」

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