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天狐あやかし秘譚
第114章 天道是非(てんどうぜひ)
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【天道是非】天から受ける裁きは、本当に正しいのか疑問に思うさま。
運命だからって、諦めてたまるか!!・・・みたいな。
♡ーーーーー♡

JR京都駅の中央口改札を出ると、明るくなっている屋外に、真っ白い京都タワーが見える。さすがは新幹線も止まるターミナル駅。右に左にたくさんの人が行き交っている。

東京駅を出て2時間ちょい。
京都駅についた私を含めた陰陽寮一行は、その人出の多さに若干戸惑っていた。

「えっと・・・御池さんとの待ち合わせはここだと聞いてるんですけど・・・」

キョロキョロとあたりを見回す。
そもそも、御池さんがどんな人だか、男だか女だかすら聞かされていないのでどうしたものかと思案していた。

「宝生前さんや御九里は、御池さんに会ったことは?」
「ええと、すごく昔に一度だけ・・・」
「俺はねえな。てか、なんで、宝生前さんだけ『さん』付けで、俺は呼び捨てなんだよ!」

御九里が若干不機嫌そうになる。

だって・・・宝生前には色々とお世話になったけど、御九里には・・・
いや、なってはいるか。じゃあ・・・

「なんとなく」
「なんだ、そりゃ!」

なんとなく、この陰陽師らしくないパンクファッションの若者を『御九里さん』とは呼びにくいのだ。何なら年もほとんど同じっぽいし。

「とは言え、困りましたね。京都支部に連絡してみましょうか?」
そんな事を言いながら、宝生前がスマホを取り出した時、エスカレーターのそばでぴょんぴょん跳ねる人が目についた。

「あ!こっちです!こっち、こっち!!」

だいぶ小柄な人だ。若干オーバーサイズなオリーブグリーンのオープンカラーシャツと、白のTシャツを着ている。黒いショートパンツから伸びる脚は、驚くほど白く、形の良いふくらはぎが覗いていた。肩にかかるミディアムヘアのブラウンが背後から差す光にきれいに透けていた。

「ああ、御池さんですね」
宝生前がそう言ったので、彼こそが、京都支部に所属する占部衆、属の2位、御池優希(おいけ ゆうき)だと分かった。確か38歳と聞いていたけど・・・めちゃくちゃ若く見える。

近くに寄るとなおさらキレイだ。身長は私と同じくらい。目が愛らしくクリっとしている様子はとてもじゃないけど38歳の男性には見えない。
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