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天狐あやかし秘譚
第113章 第113章:【第22話 件】運否天賦(うんぷてんぷ)
水有はぎゅぎゅぎゅっと強く、緋紅を抱きしめる。
緋紅が、正常位で中に注いでくれるなんてことはめったに無い。

唇を重ねながら、自らに差し込まれた熱い陰茎を感じられることも。

だから、今、この快感を、幸福を、貪らずにはいられないのだ。

そっと、緋紅が水有の頭を撫でた。

「緋紅・・・様・・・」
そっと、緋紅が水有の額にキスをする。
その笑みは、先程まで見せていた、昏い表情とは打って変わった優しさにあふれていた。

「キヌギヌ・・・とても気持ちよかったよ・・・」

胸がトクンと震えた。
緋紅のその言葉は水有を有頂天にさせる。

ただ、それも一瞬のことだった。

「・・・そう言えば、スクセは今日、どこに行った?」

自分の中にまだ感じる緋紅の熱。
水有がそれをギュッと締め付けたのは・・・彼に対する愛情ゆえばかりでは、なかったのである。
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