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天狐あやかし秘譚
第113章 第113章:【第22話 件】運否天賦(うんぷてんぷ)
☆☆☆
閨の中、朱色の寝間着から真っ白な肢体をのぞかせながら、女性がその乳首を吸われていた。女の透けるような皮膚に比べれば、やや浅黒い皮膚を持つ男の身体は執拗にその身体に絡みつき、乳首に、首筋に、鎖骨に、舌を這わせ、口づけをし、ときに甘噛をする。

その一つ一つの愛撫に、女は恍惚とした表情と艶っぽい喘ぎ声で応えていた。

「んあ・・・ひ・・・緋紅様・・・緋紅様ぁ!」
女の左目の下には、ほくろがひとつある。彼女らを見知った人ならば、それを見ることで、今、この館の主である緋紅に情熱的な愛撫を受けているのがキヌギヌ・・・藤塚水有であることがわかるだろう。

緋紅が水有の着物の胸元をはだけ、そこから溢れた乳房を鷲掴みにする。ムニュムニュと柔らかく変形する豊かな胸を、閨を照らす行灯の明かりが妖しく照らし出していた。

愛しい人に触れられている高揚感と、己の内から湧き出す淫欲が入り乱れ、その肌は薄紅色に染まりつつあった。

・・・今日は水無がいない・・・
私だけ、私だけのもの・・・緋紅様、緋紅様・・・

姉の水無も、そして、もちろん水有も、緋紅に拾われた16〜7の頃から、何度も何度も緋紅の愛撫を受け、女の快楽をその身に刻み込まれてきた。緋紅の指で、陰茎で、それだけではなく、卑猥な玩具で、あらゆる性感帯を開かれてきたのだ。

そんな年月は、二人の身体をほとび蕩かし、淫らな色に染め上げていった。今となっては、ほんの少しの愛撫と言葉で、あっという間にしとどに女蜜を滴らせるほど、淫らに躾られてしまっているのだ。

そんな水有の身体だ。これほどの密着、愛撫に耐えられるわけがない。その陰裂は、まだ指一本触れられていないのにもかかわらず、これから訪れるだろう快楽を予期し、ぬるぬるとした淫液で濡れそぼり、ぱっくりといやらしく花開いていた。お腹の奥がじくじくと疼いている。子宮が、降りてきているのがわかるのだ。

ほしい・・・ほしい・・・ほしい・・・欲しい欲しい欲しい!!

渇望にも似た淫欲が頭の中に渦を巻く。水有の心は、目の前の緋紅のペニスで自らを刺し貫いてほしいという思いで埋め尽くされていた。

腕を回し、強く、強く抱きしめる。
背中のたくましい筋肉一つ一つを感じるごとに、更に強い恋慕に身を焦がすほどだった。
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