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天狐あやかし秘譚
第113章 第113章:【第22話 件】運否天賦(うんぷてんぷ)
高校を卒業した後、就職をして、今まではごく普通の仕事をしていたが、ここにきて自分の力を活かさないといけない・・・という使命感が高まってきたのが占い師を始める切っ掛けだったと語っていた。ベールをしているのも、昔の知り合いに顔を見られるのが気恥ずかしいというのがその理由のようだった。
インタビュアーによると、SUKUSEの占いは、京都の繁華街に位置する雑居ビルの一室で行われているのだが、始まってすぐに評判になり、今ではそのビルを取り囲むほどの行列ができてしまっているということだった。
そのあまりの反響の凄まじさにメディアも大注目・・・ということだった。
『ちなみに、SUKUSEさん。占い師、ということですが、何占い・・・というのはあるんでしょうか?占いにも星占いとか、四柱推命とか、風水とか色々あると思うんですけど・・・』
インタビュアーの女性が尋ねると、SUKUSEが小首をかしげる。
ベールで隠れているので表情をうかがい知ることができないが、若干、どう答えるか困っているようにも見えた。
『実は・・・私は占っているわけじゃないんです』
『と、言うと?』
『『くだん』というのをご存知でしょうか?』
『くだん・・・ですか?』
今度はインタビュアーのほうが首を傾げる番だった。
それはそうだろう。いかに百鬼夜行のお膝元、京都の人間であっても、『件』はさほど有名な怪異ではない。知らないほうが普通だ。
『『くだん』は頭が人、身体が牛の妖怪とされています。漢字では人偏に牛・・・つまり件数とかの『件』の字を当てます』
『はあ、妖怪・・・ですか?』
『ご存じないですか?天下が大きく動く乱世に、牛から生まれる妖怪と言われているんです。そして、件は生まれて1週間ほどで死んでしまうのですが、その間にいくつか予言をすると言われています。そしてその予言は必ず当たると言われているんですよ。』
『え・・・?それではSUKUSEさんの占いっていうのは・・・?』
『私の力もこの『件』と似ているんです・・・つまりは、正確には占いではなく・・・予言なんです』
多分、あまりにも突拍子のないことに驚いたのだろう。かすかにインタビュアーの女性の頬が引きつったように感じた。もしかしたら事前の打ち合わせにはないことを言い出したのかもしれないとも思えた。
インタビュアーによると、SUKUSEの占いは、京都の繁華街に位置する雑居ビルの一室で行われているのだが、始まってすぐに評判になり、今ではそのビルを取り囲むほどの行列ができてしまっているということだった。
そのあまりの反響の凄まじさにメディアも大注目・・・ということだった。
『ちなみに、SUKUSEさん。占い師、ということですが、何占い・・・というのはあるんでしょうか?占いにも星占いとか、四柱推命とか、風水とか色々あると思うんですけど・・・』
インタビュアーの女性が尋ねると、SUKUSEが小首をかしげる。
ベールで隠れているので表情をうかがい知ることができないが、若干、どう答えるか困っているようにも見えた。
『実は・・・私は占っているわけじゃないんです』
『と、言うと?』
『『くだん』というのをご存知でしょうか?』
『くだん・・・ですか?』
今度はインタビュアーのほうが首を傾げる番だった。
それはそうだろう。いかに百鬼夜行のお膝元、京都の人間であっても、『件』はさほど有名な怪異ではない。知らないほうが普通だ。
『『くだん』は頭が人、身体が牛の妖怪とされています。漢字では人偏に牛・・・つまり件数とかの『件』の字を当てます』
『はあ、妖怪・・・ですか?』
『ご存じないですか?天下が大きく動く乱世に、牛から生まれる妖怪と言われているんです。そして、件は生まれて1週間ほどで死んでしまうのですが、その間にいくつか予言をすると言われています。そしてその予言は必ず当たると言われているんですよ。』
『え・・・?それではSUKUSEさんの占いっていうのは・・・?』
『私の力もこの『件』と似ているんです・・・つまりは、正確には占いではなく・・・予言なんです』
多分、あまりにも突拍子のないことに驚いたのだろう。かすかにインタビュアーの女性の頬が引きつったように感じた。もしかしたら事前の打ち合わせにはないことを言い出したのかもしれないとも思えた。

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