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天狐あやかし秘譚
第106章 形勢逆転(けいせいぎゃくてん)
事件自体は、これにて本当に解決となったのである。あるのだが・・・
私、姿明咲としては、看過できない、ある出来事があったこともここに付記しなければなるまい。
それは事件から2週間ほどたった、7月初旬のある日であった。
いつものように陰陽寮の占部の事務室に出勤していた私は見慣れない女性を見つけた。パッチリとした目、サラサラの髪の毛、細身でスタイルもよく、洒落た黒のワンピースを身にまとっている。その女は祭部の事務室の扉の前の窓際に、楚々とした様子で立っていた。
胸にIDを下げているところを見ると、寮の職員であるのは間違いない。
誰・・・?
あんな美人、いたっけ?
でも、あの顔・・・どっかで見たことがあるような・・・???
そんな風に見つめていると、事務室の扉が開き、そこから九条様が廊下に顔をのぞかせた。
「あ・・・おまたせ、紗倉ちゃん。入って、入って」
そう言って女性に向かって手招きをしている。
紗倉・・・紗倉・・・え?
黒咲・・・紗倉!?
その言葉で、その女が例のストーカー、黒咲紗倉の変わり果てた(!?)姿であることにようやく気づいた私は思わず叫んでいた。
「あ、あんた逮捕されたはずじゃ!なんでここに!?」
その声で私に気づいた九条様が「ああ」と声を上げた。
「おはよう、明咲ちゃん。この子、覚えてる?黒咲紗倉ちゃん。実はあの後、橋本に二度と近づかないということを条件に、陰陽寮側で司法取引をしたんだよね。橋本さんも示談に応じてくれてね」
え?陰陽寮が??
どういう・・・こと?
私の頭上にたくさんのはてなマークが浮かび飛び交う。
「いやー、罪状免除してもらえてよかったよ。ほら、言ったじゃん?紗倉ちゃんさ、なかなかの霊力量があるっぽいって。それで検査したら、予想通り。しかも、占術適性もあるってことだったんだよね。だから僕、彼女を陰陽生として推薦したんだ。で、この度見事に採用になったってわけ。」
な、なんですと!?
アニメだったら全身が灰色に固まり、ひび割れが走る描写が入りそうなほどの硬直を覚える。
ぼ・・・僕が・・・推薦!?
その言葉に私はめまいを覚える。
私、姿明咲としては、看過できない、ある出来事があったこともここに付記しなければなるまい。
それは事件から2週間ほどたった、7月初旬のある日であった。
いつものように陰陽寮の占部の事務室に出勤していた私は見慣れない女性を見つけた。パッチリとした目、サラサラの髪の毛、細身でスタイルもよく、洒落た黒のワンピースを身にまとっている。その女は祭部の事務室の扉の前の窓際に、楚々とした様子で立っていた。
胸にIDを下げているところを見ると、寮の職員であるのは間違いない。
誰・・・?
あんな美人、いたっけ?
でも、あの顔・・・どっかで見たことがあるような・・・???
そんな風に見つめていると、事務室の扉が開き、そこから九条様が廊下に顔をのぞかせた。
「あ・・・おまたせ、紗倉ちゃん。入って、入って」
そう言って女性に向かって手招きをしている。
紗倉・・・紗倉・・・え?
黒咲・・・紗倉!?
その言葉で、その女が例のストーカー、黒咲紗倉の変わり果てた(!?)姿であることにようやく気づいた私は思わず叫んでいた。
「あ、あんた逮捕されたはずじゃ!なんでここに!?」
その声で私に気づいた九条様が「ああ」と声を上げた。
「おはよう、明咲ちゃん。この子、覚えてる?黒咲紗倉ちゃん。実はあの後、橋本に二度と近づかないということを条件に、陰陽寮側で司法取引をしたんだよね。橋本さんも示談に応じてくれてね」
え?陰陽寮が??
どういう・・・こと?
私の頭上にたくさんのはてなマークが浮かび飛び交う。
「いやー、罪状免除してもらえてよかったよ。ほら、言ったじゃん?紗倉ちゃんさ、なかなかの霊力量があるっぽいって。それで検査したら、予想通り。しかも、占術適性もあるってことだったんだよね。だから僕、彼女を陰陽生として推薦したんだ。で、この度見事に採用になったってわけ。」
な、なんですと!?
アニメだったら全身が灰色に固まり、ひび割れが走る描写が入りそうなほどの硬直を覚える。
ぼ・・・僕が・・・推薦!?
その言葉に私はめまいを覚える。

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