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淫夢売ります
第55章 斜陽の楽園:壊れる世界
何が起きてるの?
あれ・・・木造りの扉、カード、部屋に・・・私、・・・
枕を切り裂いて・・・ああっ!!!
ニタリと黒く笑う男の顔
べろりと首筋を舐めあげられる感触
むせ返るようなムスクの匂い
下腹部の疼くような鈍い痛み
「いやああっ・・・いやああぁっ!!!!」
身体がばらばらになりそうな恐怖と混乱の中、私は狂ったように叫んでいた。
そんな私を彰吾がぎゅっと抱きしめてくれる。それが唯一私を世界につないでくれた。
「落ち着いて!落ち着いて、さらら!・・・そうだ!」
彰吾が素早くベッドを降り、傍らにある引き出しの二段目を開くと、アヴァロンのカードを取り出して私に握らせた。
「さらら!これを・・・これをしっかり持つんだ!」
彼が何かを私に握らせる。
それをぎゅっと握った瞬間、どういうわけか私は一滴の涙を思い出した。
ぽちょん・・・
音を立てて世界を揺るがす微かな波紋
その涙・・・涙を流した人・・・その人・・・
黒尽くめの・・・あの男・・・?
彼は泣いていた。
大声を上げて、子供のように。
「さらら、アヴァロンのカードに願え、悪夢を祓うように願うんだ!」
何かを思い出しかけた私の思考を彰吾の声が遮る。
彰吾・・・ああ・・・彰吾
そうね、アヴァロンに願わなきゃ・・・
アヴァロン・・・?
アヴァロンのカード・・・なんで?・・・なんで彰吾が、私の家にあるアヴァロンのカードの場所を知っているの!?
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
耳鳴りが大きくなる。それはどんどんと大きくなり、世界全体が軋んでいるんじゃないかと思うほどの大音響になっていく。
「きゃあああっ!!」
世界が・・・世界が壊れる!!
私がそう思った時、
バリン!!
音を立てて、文字通り世界が『割れた』。
部屋の壁も天井も、何もかもがガラガラと崩れ去っていく。
落ちる!
ふわりとした浮遊感。足元の地面もなくなったことで私の身体は宙空に放り出されてしまったのだ。
だけど、私の身体はそのまま落下することはなかった。なぜなら・・・
「さらら!!」
私の左手をしっかりと両の手で掴む人がいたからだ。崖の上のようなところに腹ばいになり、必死に私の手を掴んでいる。
あなたは!?
あれ・・・木造りの扉、カード、部屋に・・・私、・・・
枕を切り裂いて・・・ああっ!!!
ニタリと黒く笑う男の顔
べろりと首筋を舐めあげられる感触
むせ返るようなムスクの匂い
下腹部の疼くような鈍い痛み
「いやああっ・・・いやああぁっ!!!!」
身体がばらばらになりそうな恐怖と混乱の中、私は狂ったように叫んでいた。
そんな私を彰吾がぎゅっと抱きしめてくれる。それが唯一私を世界につないでくれた。
「落ち着いて!落ち着いて、さらら!・・・そうだ!」
彰吾が素早くベッドを降り、傍らにある引き出しの二段目を開くと、アヴァロンのカードを取り出して私に握らせた。
「さらら!これを・・・これをしっかり持つんだ!」
彼が何かを私に握らせる。
それをぎゅっと握った瞬間、どういうわけか私は一滴の涙を思い出した。
ぽちょん・・・
音を立てて世界を揺るがす微かな波紋
その涙・・・涙を流した人・・・その人・・・
黒尽くめの・・・あの男・・・?
彼は泣いていた。
大声を上げて、子供のように。
「さらら、アヴァロンのカードに願え、悪夢を祓うように願うんだ!」
何かを思い出しかけた私の思考を彰吾の声が遮る。
彰吾・・・ああ・・・彰吾
そうね、アヴァロンに願わなきゃ・・・
アヴァロン・・・?
アヴァロンのカード・・・なんで?・・・なんで彰吾が、私の家にあるアヴァロンのカードの場所を知っているの!?
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
ジジジジジジジジジ・・・
耳鳴りが大きくなる。それはどんどんと大きくなり、世界全体が軋んでいるんじゃないかと思うほどの大音響になっていく。
「きゃあああっ!!」
世界が・・・世界が壊れる!!
私がそう思った時、
バリン!!
音を立てて、文字通り世界が『割れた』。
部屋の壁も天井も、何もかもがガラガラと崩れ去っていく。
落ちる!
ふわりとした浮遊感。足元の地面もなくなったことで私の身体は宙空に放り出されてしまったのだ。
だけど、私の身体はそのまま落下することはなかった。なぜなら・・・
「さらら!!」
私の左手をしっかりと両の手で掴む人がいたからだ。崖の上のようなところに腹ばいになり、必死に私の手を掴んでいる。
あなたは!?

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