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淫夢売ります
第53章 斜陽の楽園:幸せな日常
☆☆☆
月曜日の夜のことだった。今週は忙しいと覚悟していたが、やはり週の初めから残業になってしまった。先輩と一緒に回った営業先のデータの集計を教えてもらっていたらあっという間に会社を出る時間が夜8時を回ってしまった。

最寄り駅を出て、駅近のスーパーで買い物を済ませる。とてもじゃないけれどもこの時間から何かを作る気にはなれなかった私は、すぐに食べられるお惣菜を二種類、そして一応健康に気を使ってサラダをカゴに放り込んだ。

あとは・・・明日の朝ごはん用か。

そう思って、踵を返す。惣菜パンが売ってるコーナーでサンドイッチでも買おうと思ったからだ。

あれ・・・?

今、すっと棚の向こうに消えた影がなかっただろうか?

黒いキャップにサングラス。黒のレザー、その下に着ているワイシャツも黒で、ついでにパンツもそうだったように見えた。

ちょっと、スーパーで買い物をする人には見えない・・・そう思ったのだ。もちろん、一瞬しか見えなかったので、見間違いかもしれない。まさか強盗ってわけでもないだろうけど・・・。

いろいろ考えたけれども、やっぱりなにかの見間違い、そう結論づけることにした。頭を軽く振り、惣菜パンの売り場に足を運ぶ。だが、結局は時間が遅くなったせいか、サンドイッチも何も売り切れだった。しょうがない、明日はシリアルででも簡単に済ますか・・・そんな風に考えながらふらふらとスーパーを後にした。

私のマンションは、さっき自分が降りた駅と、次の駅との間くらいに位置している。いわゆる『二駅利用可』と不動産屋さんに書かれてしまうような物件である。

なので、駅から5分も歩くと、暗い道に差し掛かる。彰吾は『もう少し駅に近いところに住めばいいのに』と言うが、距離以外の条件としては、広さと言い、建物のセキュリティといい、築浅であることなどと言い、私の希望にドンピシャだったのだ。実際、距離だって20分も歩くわけではないのだ、これ以上の高望みは贅沢というものだろう。

少し車が多く行き交う賑やかな通りを曲がると、しんと静まり返る。白銀灯がぽつぽつと等間隔に灯っているので真っ暗ではないが、人通りはほとんどなく、怖くないと言えば嘘になる。ここだけは・・・といつも思いながら、足早に歩くことが私の習慣になっていた。
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