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淫夢売ります
第52章 無邪気な淫魔:交わり
☆☆☆
暗いモルフェの店内。女主人ユメノの目の前に、裏が『赤』の二枚のカードがベルベットのクロスの上に置かれていた。
一枚は『眠る男に口づけをする美しい妖精のカード』
もう一枚は『淫らに陰茎を貪る女淫魔のカード』
ユメノが二つのカードを寄せると、その絵柄はぴったりとくっつき、一枚の絵になった。『一人の男を清純な顔をした妖精と淫らな淫魔が貪っている』・・・
これは、二枚一組のカード。その意味するところは『身も心も魅了する』・・・。
「私を恨まないでね、先生。私は種を蒔いただけ。それを育てて花開かせたのは、他でもない、あなただったんだから」
ふふふ・・・とユメノが笑う。
「最後の最後・・・夢と現実がごっちゃになっちゃったんでしょ?そうなるように咲希ちゃんが仕向けたんだもんね。これは咲希ちゃんの作戦勝ちね。17時に電話した?そうね・・・でも、ほら、電話って、転送できるじゃない?咲希ちゃん、ずっと学校で待っていたんじゃないかな?・・・だから『待ちくたびれた』って言った・・・結局、淫魔のカードを持った咲希ちゃんにまんまと一杯食わされちゃったってことよね?上条先生?」
ま、可愛らしいお嫁さんができたんだし、家庭も仕事も失ったけど、本望でしょ?
つん、とカードをつつく。
「久しぶりに見てみたら、持ち主変わってたわ。カードの譲渡なんて珍しい・・・。もう使えないかなと思ったけど、また新しい夢を運んできてくれそう・・・ふふ・・・咲希ちゃん、応援したくなったのかな?」
かつての、自分を重ねたのでしょうね・・・
淫魔のカードを手に取り、キスをする。
「頑張ってね・・・先輩は、ちゃんと先生の身も心も・・・手に入れたんだから」
ふふふふふ
ふふふふふ・・・
深夜のモルフェに、女主人の笑い声が密やかに響いていた。
暗いモルフェの店内。女主人ユメノの目の前に、裏が『赤』の二枚のカードがベルベットのクロスの上に置かれていた。
一枚は『眠る男に口づけをする美しい妖精のカード』
もう一枚は『淫らに陰茎を貪る女淫魔のカード』
ユメノが二つのカードを寄せると、その絵柄はぴったりとくっつき、一枚の絵になった。『一人の男を清純な顔をした妖精と淫らな淫魔が貪っている』・・・
これは、二枚一組のカード。その意味するところは『身も心も魅了する』・・・。
「私を恨まないでね、先生。私は種を蒔いただけ。それを育てて花開かせたのは、他でもない、あなただったんだから」
ふふふ・・・とユメノが笑う。
「最後の最後・・・夢と現実がごっちゃになっちゃったんでしょ?そうなるように咲希ちゃんが仕向けたんだもんね。これは咲希ちゃんの作戦勝ちね。17時に電話した?そうね・・・でも、ほら、電話って、転送できるじゃない?咲希ちゃん、ずっと学校で待っていたんじゃないかな?・・・だから『待ちくたびれた』って言った・・・結局、淫魔のカードを持った咲希ちゃんにまんまと一杯食わされちゃったってことよね?上条先生?」
ま、可愛らしいお嫁さんができたんだし、家庭も仕事も失ったけど、本望でしょ?
つん、とカードをつつく。
「久しぶりに見てみたら、持ち主変わってたわ。カードの譲渡なんて珍しい・・・。もう使えないかなと思ったけど、また新しい夢を運んできてくれそう・・・ふふ・・・咲希ちゃん、応援したくなったのかな?」
かつての、自分を重ねたのでしょうね・・・
淫魔のカードを手に取り、キスをする。
「頑張ってね・・・先輩は、ちゃんと先生の身も心も・・・手に入れたんだから」
ふふふふふ
ふふふふふ・・・
深夜のモルフェに、女主人の笑い声が密やかに響いていた。

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