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淫夢売ります
第42章 淫らな選択:燃える身体
☆☆☆
唐突に目が覚めた。

最初に思ったのは、ああ、やっぱりあれが夢だったのかということだった。モルフェのカードで見せられた淫夢・・・。目が覚めれば終わる、魔性の夢。

そうか、そうだったんだ・・・

ゆっくりと身体を起こす。いつもの部屋。見知った調度品。
着ているものも寝る前と同じ、オフホワイトのネグリジェだった。

ただ・・・

下着が濡れているのが分かった。ちょっと身動きをすると、ひやりと冷たい感触がある。とてもじゃないけれどもこのまま眠ることはできない。

「お風呂・・・入ろう」

誰に言うでもなく呟いた。身体がぐったりと重たい気がするのは、単に寝起きだからというわけではないだろう。先程までの夢で私の身体は異常な興奮に包まれていた。その余韻がまだ残っているのだ。

脱いだネグリジェをベッドの上に置く。そのままバスルームに。バスルーム横には洗濯籠が据えられている。ナイトブラを外し、次いで、ショーツを脱ぐ。ひやりと私の女の部分に冷感を覚えた。そっと、ショーツの内側を見ると、べっとりとした粘液のようなものがこびりついてキラキラと光っていた。

やっぱり・・・濡れてる・・・

認めるしかない。
私は、あの場面を見て、興奮していたのだ。
あそこで男たちにいいように弄ばれていた女性に自身を重ねて、性的に高ぶってしまっていたのだ。

いやだ・・・

ふるふると頭を振る。
あんなこと・・・

頭の中からあの光景を追い出そうと、私は浴室で熱いシャワーを身体に浴びた。湯の矢が身体を叩き、頭がシャッキリとしてくる。汗もかいていたみたいだったので、ボディシャンプーで身体を流した。手が、女性の部分に触れた時、そこにぬるりとした石鹸とは違うぬめりを感じ、また私は頭を振った。

ぐちぐちといやらしい水音をさせる男の指遣い
ねっとりとした淫蜜を吐き出す女の陰部
女の手の隙間から垣間見えた血管が浮き出たぬらぬらと光る男性器
ぐちゃぐちゃと音を立て犯されている女の必死に快楽に抗う姿・・・

そして・・・

『これまで体験したことがないほどの快楽』という、杉村の言葉・・・
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