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淫夢売ります
第33章 仮面の夜会:ギニョール
「うれしいです・・・トワノン・・・あなたのような人に、そこをそんなふうに愛されて・・・」

うれしい・・・?

その言葉に押されるようにして、私は、震えながら口を少し開いた。

もう少し・・・もう・・・少し・・・

ちゅぷ・・・口づけするように、ファイのペニスを小さく口に含む。ぬるりとした感触、より強く感じる精液の匂い・・・胸がいっそう高鳴る。
不思議なことに、ぴくんと動いたペニスを、愛おしいとすら感じていた。

あむ・・・じゅぶ・・・じゅぷ・・はぁむ・・・

気がつくと、ファイのペニスの先端を必死になって舐めていた。
舌を使って先端を舐め、転がす。両手で握り、ペニスをさすりながら、口で愛おしんだ。

「ああ・・・いいです・・・すごい・・・トワノン・・・フェラ・・・気持ちいい」

ああ、ファイが感じてくれている・・・。

自分の行為が明確な誰かの喜びになっているという実感・・・。それが自分の心に悦びをもたらすことを、私はこの時初めて意識した。
ファイは私の髪をひと撫ですると、優しく私の顔をペニスから引き離した。

あ・・・

何故か、それがたまらなくさみしく感じてしまう。彼がしゃがみ込み、そんな私の耳元で再び囁いた。

「トワノン・・・このあと1階でとても刺激的なショーがあります・・・
 一緒に、行ってみませんか?」

その声に、私はもう逆らうことなどできなくなっていた。
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